11/05/04
シーン
初めまして、こんにちは。
新劇団員になりました、中川佐織です。
今日も『傾城反魂香』の読み合わせが続いています。
文楽でも見せ場である、吃又のシーン。
土佐将監の弟子、吃りの又平が
死を決して描いた絵で奇跡をおこし土佐光起の名を受ける
この場面は個人的にも好きなシーンです。
吃り所以の又平の不器用さなのか、
色々な要因が又平を縛っていき、
そんな又平の妻おとくも、ある意味で又平を縛ってしまう、
そんなおとくの不器用さにも惹かれます。
前回とはキャストも変わり、
どんな風に出来上がって行くのか。
他のシーンも必然的に前回とは変わっていきます。
日本人にしか分からないんじゃないのかと思われる
逆転劇や、男と女の関係がたくさん詰まったこの作品、
ルーマニア人にもわかるような普遍的な感覚って、
どこにあるのでしょうか?
安田さんの怒声が飛ぶ中、読み合わせは続きます。
中川佐織