12/09/11
Try×3
皆さん初めまして、新劇団員の田中信介です。
公演に向けて2度目のベタ稽古が始まり早1週間。
テキスト部分のキャストも決まりシーン稽古も本格的になってまいりました。
一本の戯曲を使った舞台に立つのがほぼ初めての私は短い台詞ひとつにも悪戦苦闘。
「そんなの素人の読み方だよね。」
…持ってきた考えの甘さを指摘される。
「え、そんなイメージだったの? そうは聞こえなかったけどね。」
…自分のイメージを台詞に上手くのせられない。
ちくしょう、自分ってこんなに何も出来なかったのか。
わかってはいるつもりだったが本当に大変な作業の連続だ。自分ではなんとなく「解釈」というものをもっていたつもりでも、いざ聞かれると上手く説明出来ない。
自分の言葉で説明できないものを、芝居で表現なんてできないということを改めて肌で感じた。
ましてやこれから≪四畳半≫で身体を動かしていくのに、今の漠然とした「解釈」では身体は全く動かないだろう。
今は稽古なんだから例え間違えたっていい、なんの根拠もない自信なんか捨てて、自分の考え全てを疑ってかかるつもりでいかなければ、なんでもない芝居になってしまうぞ。
そんな結果になるのは絶対に嫌だ!
「トロイラスとクレシダ」という舞台に確固とした存在で立ち、池袋に私がいた爪痕を必ずのこして見せます。