13/12/24

ドン・ジュアン豆知識

「ドン・ジュアン」豆知識2 ドン・ジュアンってどんな人?

ドン・ジュアンがどんな人間かを知っていただくために、気になる台詞を集めてみました。こんな台詞を吐くなんて、一体どんな男なのでしょうか?!

第1位 
「おれは地上のことごとくを愛したいような気がする」 
…綺麗な女を見たらモノにせずにはいられないドン・ジュアン。女という女に愛を捧げるつもりがあるんだろうが、例え話が地球規模にまで至ってしまうとは。

第2位 
「降りかかってくる災難のことなど考えるのはよしにして、さきざきの楽しいことばかりを考えるとしよう」
…半年前に殺した騎士への懺悔の気持ちがないのを窘められて言った言葉。全く反省の余地なし!

第3位 
「さあさあ早くお死になさい。自分と同じくらい生きているおやじを見ると、胸がむしゃくしゃするよ」 
…と、息子不道徳を嘆く父親が去った後、ドン・ジュアンは言った。直接相手に言わないだけ少しはマシか。

第4位 
自分が捨てた女房の兄になじられたときのとっさのひとこと「神様がそうお命じになるのです」
…自分の悪行を、あたかも神の思し召しであるかのように言ってのける根性は大したもの。

第5位 
「たとえなにが起ころうと、おれが後悔することなんかあるものか」 
…いよいよ最後になって、心を入れかえてくれと従僕に頼まれてもなお、自分の信念を曲げない主人公。この後、全身火だるまになって焼け死ぬ。


そして、見所を三つご紹介します。

第1位 
ドンジュアンの破天荒ぶりとそれに振り回される従僕スガナレル。離れたいのに離れられないスガナレルは、主人の最後を見て何を思うのか?

第2位 
家庭、宗教、金、権力など社会の象徴として現れる登場人物たち。次から次に登場し、ドン・ジュアン前に立ちふさがる。一体、ドン・ジュアンはどういう行動を示すのか?

第3位 
石の像が話したり頷いたりするあり得ないこの展開。また亡霊が「時」の姿になります。山の手事情社はどう料理するでしょうか?!

13/12/01

ドン・ジュアン豆知識

1月新作公演「ドン・ジュアン」豆知識 あらすじ

山の手事情社の次回公演は、新作「ドン・ジュアン」です。
公演の詳細情報は、こちらからご覧ください。

劇場でご覧いただく前に、少ししっておくと、より楽しめる豆知識を掲載します。


スペインの伝説で放蕩貴族「ドン・ファン」の物語を下敷きに、モリエールが書いた作品。モリエール以外にもバイロン、プーシキンらが書き、モーツアルトが作曲したオペラは「ドン・ジョバンニ」というタイトルになっています。

物語は、ドン・ジュアンが、修道院から連れ出してまで結婚した妻のエルヴィールを捨て、別の女性を追いかけるため、従僕のスガナレルとともに旅に出ているところから始まります。

旅先では、百姓ピエロとその婚約者シャルロットに出会い、シャルロットとその友人マチュリーヌ、二人同時にくどいたり、
物乞いをする貧者を手ひどくあしらったり、
妹エルヴィールの仇をうつためドン・ジュアンを探していた兄二人と偶然出会ったり、
以前ドン・ジュアンが手にかけた騎士の墓で、騎士の像を夕食に誘ったり、
といった出来事が起こります。

自宅へ戻ったドン・ジュアンとスガナレル。
借金取りのディシュマン氏が訪れますが煙に巻かれて追い返されます。
さらに、ドン・ジュアンの父ドン・ルイ、妻のエルヴィールがそれぞれ訪れ、改心するよう語りますが、ドン・ジュアンは右から左へ受け流し、夕食をとり始めます。

そこへ旅先で出会った騎士の像が現れ、驚くスガナレルをよそに夕食をともにすると、騎士の像は翌日自宅へ招待すると伝え、ドン・ジュアンはその申し出を快諾します。

父ドン・ルイが再び訪れると、ドン・ジュアンは改心するとウソをつき、
妻の兄ドン・カルロスも再び現れ、妹と復縁するよう懇願しますが、神を持ち出しその場を逃れます。

女の姿の亡霊も現れ、ドン・ジュアンは刀で斬りつけようとしますが、亡霊は消え去り、さらに、騎士の像も再び現れます。

物語はもう終盤ですが、ラストシーンは、ぜひ劇場でお楽しみください。