14/06/25

にごりえ

『にごりえと私たち』

只今、『にごりえ』の作品と自分たちがどう結びつくか探している真っ最中です。
にごりえの中に描かれている地獄とはなにか。
私達にとっての地獄とは?
答えはそう簡単には見つかりません。テキスト以外の稽古では、様々なエチュードや寸劇作りを繰り返しながら、私たちが普段抱えている悩みや苦しみを浮き彫りにしようとしています。
《漫才》(エチュード)では、皆ここぞとばかりに自分の恥ずかしい過去話を暴露しました。
お互いの度肝を抜こうと、話題がどんどん過激な方向に流れて行くんですよね。
面白い反面、聞きたくなかったとげんなりした気持ちにもなります。
さらに演出の安田からは、
「その話、舞台にのせられないよ! 」
・・・ダヨネ。

また別の日は恒例の《ものまね》 発表。
なんか全体的に空回りしている。ものまねってほんとに難しくて、演者が力みすぎてもいけないし、弱くてもダメ。絶妙なバランスがなかなかとれません。
凹んでいるところにバリエーションに富んだダメだしが各自に放たれます。
「お前はザリガニだ」
「なぐさめてもらいたいのか?」
「日常が、お腹いっぱい」

何が苦しいってね、言われることなんじゃなくて、わかってるけど何もアイデアが浮かばないってところなんですよね。いじけても、逆ギレしても、解決しない。自分で何とかするしかない。そして、こんなに苦しんだところでいいものができる保証がないってこと。なんだか話題がそれちゃったけど、要は私たちがどんどん悩んで考えていけば少しは『にごりえ』に近づけるんじゃないでしょうか。

雨降れば、地固まりますから。

三井穂高

14/06/24

にごりえ

『越谷真美という女』(俳優紹介)

真美は顔は整っているし、バランスの良い身体をしている。
人を思いやる器と、母性溢れる優しさを持っている
それなりに良い女だと思う。

ただ、暗い。

常に眉間に皺がよっていて目は何処となく虚ろ。
発する言葉の色が退廃的だ。
「元気ですか?」
と声をかけられても
「お前は元気なのか?」
と心配になる。

海外ツアーの最中もボソっと一言
「ひとりになりたい」
と呟いていた。大人なのに。

思えば真美の目が爛々と輝いているのを見た覚えがない。
何にワクワクし、何にグヒグヒ笑うのか私は知らない。

きっと『にごりえ』でもドンヨリとした眼で紫色の溜息をついているのだろう。

でも良いじゃないか。
舞台上では「ひとり」だぞ。
好き勝手にやりたい事をやって良いんだぞ。
終わったら家に帰って良いぞ。
カーテンコールも面倒なら出なくて良いぞ。
真美スタイルを貫け。

川村岳

14/06/23

にごりえ

『辻川ちかよについて』(俳優紹介)

まだ入団して間もないはずなのですが、10年選手のような顔をしています。

飲み屋番長です。飲み屋へ行くと、いつの間にか店員さんに代わってオーダーを取り、生ビールを運んでいます。

昨年、訳あって、ちかよ不在のなか、ちかよ宅へ泊まらせていただいたのですが、若い婦女子のお部屋に4リットルの焼酎ペットが鎮座しており、ホッピーの空き瓶がゴロゴロしており、でも、まあ、ちかよだからな… と納得した覚えがあります。

おつまみ系のおかずを作らせると絶品。世の呑み助の男性諸氏、ちかよを妻にすると幸せだろうと思いますよ! 

ちかよの楽屋鏡前はふりかけや調味料などの保存食料でいっぱい。巣をつくる人です。

まだほとんど一緒にシーンを作ったことがなく、ちかよの研修生時代は私が劇団を留守がちにしていたので、実はちかよの芝居をまともに観たことがない、と今気づきました。うん、楽しみだなあ『にごりえ』!

大久保美智子

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