07/01/31

hola!

「劇的な瞬間」

初めまして。
本日の稽古場日誌を担当します、志津と申します。
今日は、身訓・発声・バランスなどの一連の基礎稽古後、スローモーション歩行を行いました。
歩行は、「ただ歩くのではなく、何でもいいので自分の中にあるイメージ、強く感じている想いなどを背負って歩きなさい」と、エチューダーの笑美さんはよくおっしゃられます。
何かイメージを背負って歩くのと、ただ歩くのでは、空間がまったく違って見えるのです。
歩くことに必死で、なかなか難しいですが…。
 
その後、5人ずつのグループに別れ、45分間ショートストーリーズ(SS)の話し合いをしました。
SSとは5分くらいのリアル系寸劇のことで、日常ありそうだけど、演劇の空間なので劇的な瞬間も見せなければいけません。
この話し合いで、どれだけイメージが広げられるか、自分の役割を、どこまで掘り下げられるかにかかってきます。
設定(状況)はごくシンプルなものを、その中で起こる感情の変化や流れを見たいとの課題がありました。
ついつい劇的に見せようとするあまり、大げさで複雑なものを考えがちですが、設定に捉われてしまい、うまくいきません。
このように次々と様々な課題が出てきますが、本番でいかにこの空間に生き、劇的な瞬間を見せられるか!皆様、お楽しみに。
 
徳弘 志津

07/01/30

hola!

「俳優のブラックボックス/マヨネーズ」


人に非ずして、優れるものと書くそれに?なりたい!
お芝居やりたい?
狂気に満ちたその欲望、ありやなしや。
初めまして、こんばんわ。研修生の晴花です。
休憩中、節分の豆でプロテインとイソフラボンを補給しています(愛)。

「その胸のうちのブラックボックスに何を秘めようが、
演技に全て出し惜しまずに利用してしまえばいい!」
エチューダー宏平さんはよくこうおっしゃいます。
例えば、憎悪、嫌悪という要素を演じる時に、宏平さんはマヨネーズを思い浮かべるのだそうです・・・。
要は「演じる側にとって」「ぴったりくるイメージ」でありさえすればなんでも思い描いていいのだと。

劇的な瞬間を作り出すべく、今日もその記憶の束を繋ぎ合わせて、ショートストーリ作り。
「晴花の本気で怒っているところが見たい」
「や、やりましょうか(伏目)」
本日の相棒、晶子さん下野、堀川にリクエストされて。
出来たショートシーンでの私の役どころは極妻。
そしてなぜか途中からレズビアン。
怒り、凄み、偏愛の要素を満たす私の燃料は何か?
0.5秒くらいでパパパっとマイ・ブラックボックスにさまざまなものを詰め込んでゆきます。
何が入っているのですって?そんなものは。。。お見せできません。

演劇は集団芸術。ちゃぷんちゃぷんに満たされた身体と言語のブラックボックスを持ち寄って、ざっぱーんと人間関係の化学反応を起こします。
それが本当に素敵な感じ!と思える瞬間を、そして永遠のなかにあるような密度の濃い時間をいっぱい作らなくては意味がありません。
大げさに言えばその人の魂に触れた、ゴリゴリとした感じ。溶岩みたいにふつふつと湧き上がる感じ。
とても勇気のいることですが、そんな瞬間をこのグループでみせていかなくちゃな、なんて思いながら。

平澤晴花

07/01/29

hola!

「熱い意気込みを!」

ども。研修生担当の山田宏平です。
日曜は研修生発表会「hola!」稽古オフでした。
土曜日の稽古の様子からするに、死んだような一日を過ごしているのではないかと思います。

この1週間の彼らの躍動は見ていてとてもワクワクするものでした。
全身でその場に存在し感じること、AのシーンとBのシーンで空気を変えてくること、必死で演劇を遊ぶこと。
ようやく彼らの意識に刷り込まれてきたこれらのことが舞台の上に実現する瞬間が出てきました。
まだほんの少しの瞬間ですが。

そんな彼らにこの公演にかける意気込みを募ったところ、下のような熱いコメントが返ってきました。
まずは半分、5人の研修生のコメントを以下に載せます。
こいつらがどんな俳優なのか、その前にどんな日記を書くヤツなのか、楽しんでみて下さい。


※5人からのコメント

■人とコミュニケーションがとれない自分、
挙動不信な自分、不器用な自分、
演劇をやらなければ見えなかった事やわからなかった事がたくさんありました。
まだまだわからないことがたくさんありますが、確実に変わりつつある僕達を見ていただければと思います。
村上俊哉(むらかみ としや)

■演劇とは何かを一年間じっくり考えました。
演劇と元気を見にきてください。
堀川幹(ほりかわ みき)

■演劇のエの字も知らなくて、でも好きだから
その一歩を踏み出したくてここまでやって来た。
山のような“出来ない攻撃”にこれでもか!ってくらい
打ちのめされるけれど、やっぱり私は演劇が好きだ!
だから観て欲しい!感じて欲しい!そして知って
欲しい…ここにはこんなやつらがいるんだって事を…。

藤田順子(ふじた じゅんこ)

■演劇からもらったたくさんの出会い。
それはこのメンバーであることはもちろん、自分自身の領域をひろげる多難に満ちた旅でもありました。
「人生の獲物をみつけてもそこで旅をやめないわ。
だってわたしは狩人だから」―大好きな歌の歌詞をひくまでもなく、この演劇という旅はやめられません。
肉食獣のような気高さと熱気、わたしはhola!でみせたいと思っています。一緒に出かけませんか。
平澤晴花(ひらさわ はるか)

■演劇は遊びではありません。
これが研修一年間で学んできたことです。
いつも楽しく華やかなわけはなく、ほとんどの稽古は
挑戦と反省の繰り返し。
初めはその繰り返しに苦しんでいた私ですが、
徐々に今まで見えなかった道筋を感じられるようになりました。
そこから想いが届く作品にしようと、今稽古場でさらに挑戦しています。
「hola!」は今の私達だからできる面白い作品たちです。このメンバーだからできる作品たちです。
少しでも興味を持たれた方は是非観に来てください。
心よりお待ちしてます。
兵恵美玲(ひょうえ みれい)

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