どうも、自分のシーンがカットされる恐怖と肉体的な疲労とで心も体も満身創痍の岩井晶子です。
稽古も佳境に入って参りました。
時間の多くは転換稽古と全員でのシーン稽古に費やされ、個人の稽古は後回し。
公演前は仕方ないことではあるんですが、これがキツイ。
稽古しないと、つかんでいたと思っていた役の勘所がすぐにするりと逃げていく。
そのくせ、エチューダーからはカットだの、変更だのが出されて、即対応することを求められる。
もう、あっぷあっぷですわ。

なかでも、消えて怖いのが役の魂。ホントの根っこの部分ですね。
これこそがお客さんに伝えたいことですから、このために段取りを組んで、百発百中、最短距離で舞台で表現できるようにしていくんですが、
繰り返す稽古の中で、かすんでいったり、ブレていったり。
そうすると、演じていても『これじゃないっ！』って迷いが出てくる。元気が出ない。

そんな私たちを見かねて安田さんが話してくれたのが、やかんのはなし『どんなにいい体をしたストリッパーでも、ばーん！と見せられたら、はいそうですかってかんじ。隠す気持ちと、見せる気持ちがあるから客は引き込まれる。役者も、感情の放出だけでは客を引き込めない。
沸騰したやかんの蓋がカタカタいっているように、あふれ出しそうに動いている内面を同じくらい強く外から隠そうとしている、でも漏れ出ている、といった力の拮抗に客は引き込まれるんだ』と。

あぁ、そうありたい。やかんどころか圧力鍋になりたい！！

残すところあと３日。
この二年間を沸々煮詰めて、濃ゆいところをお出しします。

岩井晶子

本日の稽古場日誌を担当させて頂く下野です。前回の稽古場日誌で「ちゃんとした文章書けるんだ」と研修生に思いの他、好評だったのでびっくりしました。だとするとみんな見てくれていると思うので、普段だと絶対言わない事をholaの打ち上げ中ではなく、今言わせて下さい。研修生じゃない方が読むとふざけた文章になる事をお許し下さい。
櫻井千恵さんへ　
初の通しが終わって、1番ウケてたと思った。正直悔しかった。
岩井晶子さんへ　
風邪で声が出ないのを利用して演じてた晶子さん、すごい女優さんだと思った。
柿本亜紀さんへ　
あれを初めて見ていた時僕はドンびきでした。でも見ていた人にそれだけの影響を与え、凄まじいパワーがそこにはありました。
兵恵美玲さんへ　
この公演で自分以外で要チェキなのはあなたです。
堀川幹へ　
モノマネを考えている堀川を見た時無邪気で恐れを知らない子供のようで素敵でした。
平澤晴花へ　
プライベートでいい事があったら演技も良くなるはるか。飯おごってやるからもうしばらく頑張って。
藤田順子へ　
最近とってもいい目してるよ。
徳弘志津へ
エチュードでドライブして二重人格になる志津が俺のツボです。
村上俊哉へ　
本番まであとちょっとだけど俺は不安じゃないよ、おまえがいるから。

あとちょっとだよ、ここで踏ん張るか踏ん張らないかで大きな差が出ると思うし、後々後悔するはめになると思う。明日も健闘を祈る。

下野雅史

左手の人差し指のひび割れにバイ菌が入ったみたいで無駄に痛いです。
こんにちは、チョコレートがいくらあっても足りない櫻井です。

あっという間に２月後半です。
巷のお庭には梅が咲き乱れています。
今日は稽古前にランニングをしていたら、
こっそり早咲きしている桜が目に飛び込んできました。
早い・・・早すぎるよ、桜っ！！

今年は兎角あったかい２月です。
稽古場はというと、
研修生の産生する熱気と二酸化炭素で
温暖化どころの騒ぎでは無くなることも。
来週にはもぅ、この熱気をお見せすることになるのです。

とはいえ、まだまだ詰めることは山積み！
オラオラ、もっと発熱しろよっ！

しかし、腹が減っては戦は出来ぬ。
休憩時間には唯一の電子レンジ前に長蛇の列。

「もぅ、あったかくなった？？」
「ん〜、もぅ少しかも！」

えぇ、本当にもう少しです。
来週には皆様に美味しく召し上がって頂くべく、
抜かりなく、加熱致します。

完了まで、今暫くお待ちくださいませ。


櫻井千恵