10/10/13

おとことお酒2010

男ってやつは

男子って、男子だけ集まると本当にくだらないことを話しているらしい。
うちの男優はまさにそうで、時々盗み聞きするのだが小学生のようなことを話して大喜びしている(ように私の目からは見える)
しかしその普段小学生のような大人たちが、舞台の上でキリッとクソ真面目に芝居しているのは、とても素敵。
舞台の魔力は恐ろしい。

去年の「おとことお酒」の稽古中、三人がスタジオにこもっていた。
私は外で別作業をしていたのだが、時々三人の声が聞こえてくる。
そして真面目に話していると思ったら、何故か爆笑。
無言の時間の後、爆笑。
「俺さー、こうすればいいと思うんだけど…(無言)」…ん?
爆笑。
楽しそう。
男子(?)のこういうふざけたところが羨ましい。
中学生の頃「ちょっと男子ちゃんとしてよ〜!」と怒りながら、なんでこいつらは真面目に出来んとや!と腹立ったけど、この年まで楽しそうにふざけている人たちを見ると、妙に納得した。
やる時にはやる、ゆるむ時はゆるむ。
そして私にはそのゆるむタイミングが全くわからない。
男ってやつぁ、面白い生き物だな。

そんな面白い生き物のエキスがぎゅっと詰まった「おとことお酒」。
いつまでも小学生、でもやる時は男気一本手加減なし。
山の手男優をいいとこ取りしたみたいな作品に、また出会えます。
うふふ。

お楽しみに。(私も楽しみにしています)

園田恵

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10/10/12

おとことお酒2010

男らしさ募集中

おとことお酒
目下の課題は

男臭さ、男らしさ

をどうすれば滲み出せるのかってこと。

いろいろアイデアが出るんですが
こうすればすぐわかるよってのはなかなかでてきません。

激しく殴り合う。
蝶のように舞い蜂のように刺す。
まあ格闘技系の魅力ですわな。

強い男にはフェロモンたっぷり感じるのですが
アラフォー世代、今からでは遅すぎます。

大体煮詰まると話はシモネタの方へいくもんです。
それも男らしさかもしれません。

荒々しく上半身裸になる
荒々しくケツをだす。
荒々しく立ちショ…する。

神聖な学習院の講堂を汚すのはいかがなものかと。
お客さん引いちゃいます。

そういえば去年のこと、
研修生だった新劇団員の村田明香嬢が
「稽古場でシーンどうしようかって、
足を組んだり、頭を抱えたり、
壁に寄りかかったり、空を見上げたり
話しては、間、盛り上がったと思ったら、また、静寂、
3人それぞれ悩んでいる姿が
一番男らしいなって思いました」
てなことを言ってたっけ。

よーしそれじゃ稽古しないで、
いきなり本番の舞台上がって、
ずーっと3人うんうん唸ってるかっ。
…てなわけにはいけません。

さてさてどんな男臭さを味わえるか
「おとことお酒」是非いらして下さい。

岩淵吉能

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10/10/11

おとことお酒2010

酒と武勇伝

「酒に呑まれると狐狸に騙されるけん、くれぐれも呑みすぎちゃあいかんに」
とよく私の祖母が言う。
21世紀になってから久しいというのに、都合の悪いとき、田舎者は今だに狐狸のせいにする風習…というか悪習が根強く残っている。

実際、近所のおじいさんが若い頃どこそこの狸に騙されて酷い目にあわされたとか、半ば武勇伝のような話が沢山残っている。

お酒を少し嗜む様になってから久しく、酔って気持ちが大きくなるのもわからんでもない。
酒に纏わる武勇伝、誰しも一つや二つあって当然。
しかし酒に纏わる事なので当然、事実を三割〜四割増しにしている事必至。

友達曰く、酔った勢いで憎い上司に大外刈り。

そんな馬鹿な。

別の友達曰く酔った挙げ句、鏡の中の自分と30分睨み合いの末、鏡の中の敵粉砕。

いやいや、あなたそんな我慢強い人だっけ。

今になってみれば祖母が何を言いたかったかと言うとつまり、「酒が入った武勇伝は狐狸に騙された話くらい信憑性に欠けるという事だから、あんたのようなお喋りさんは恥をかかないように、酒はほどほどにしておきなさいよ。」という事の様な気がする。

(あれ?誇大解釈?)

しかし、狐狸に騙された話も、武勇伝もどっちも聞くのは面白い。

そういった視点から観る「おとことお酒」もなかなか面白いのでは?


村田明香

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