13/01/31

道路の路

爆発的にぐるぐるだ! 

山の手事情社では、俳優になるための年間ワークショップをおこなっています。
1年間、山の手事情社の稽古方法を体験し、その成果を見せる場として修了公演をおこないます。
稽古で出てきたおもしろいネタを集め、構成するスタイルは、山の手事情社の原点とも言えます。
今年度の公演タイトルは『道路の路』[どうろのろ]。「俳優になるための年間ワークショップHPに掲載している日誌を、こちらにもUPしていきたいと思います。
(過去の日誌は、こちらに掲載しています。)

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「絶対に、めちゃくちゃおもしろいから、観に来てね!」
意外にもたくさんの人から「観に行くよ!めちゃくちゃ楽しみ♪」
なんとありがたいこと!!でも・・・

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやば・・・っ

本番がどんどん近づいてきて、毎日10時間以上も稽古場にいるのに、
あたし、全然おもしろくない!
ほんとに前進してる・・・?もしかして迷走してるだけ・・・??
あぁなんでこんなつまらない人間なんだろう。

小学1年の時から3日に1度は思い続けてきたけど、
今は1時間に50回は改めて思う。
ほんとに、あたしが、おもしろくなれることなんてあるの?
ほかの人ばかりおもしろく見える。
もう全部投げ出して、きれいさっぱりなかったことにして、全部一からやり直したい。
もはや研修初日からやり直したい。
いやむしろ人生やり直したい。
とかバカなことを考えている10秒間に面白いこと1個思いつくかもよ自分。
だから逃げるな。

私の中にある、これから面白くなりそうというかすかな予感と、なんとか面白くしなくてはという強迫観念。
きっとそれが、ぐるぐるぐるぐる竜巻みたいにものすごい爆発的なエネルギーになって、お客様を巻き込んでいくはず。
いや、巻き込む。

だからやっぱり言います。絶対に、本番めちゃくちゃ面白いです、だから観に来てください。

名越未央

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2012年度研修プログラム修了公演
『道路の路』公演詳細は、こちらです。
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13/01/29

社会人WS

社会人ワークショップ・第五弾「ダンスなんて簡単だ!」後半コースリポート! 1回目

前半コースでは内面の衝動や感情をどうやって振りにしていくかについてお伝えしましたが、後半コースは、実際に参加者が自分で《ルパム》を作れるよう、ノウハウを身に付けていただこうと思っています。

本日のテーマは、「リズム」です。

「演劇に台本があるように、ダンスには音楽があります。もちろん台本がなくても芝居はつくれますが、もし台本があった場合、その存在は無視できません。それはダンスにおける音楽も同じことです。」
と講師の倉品。

まずは、あらゆる動作をカウントにおさめる練習から。
自分のあだ名の振りを考え、その動きを使って行進したり、全てのストレッチを八拍、四拍、二拍、一拍とリズムをとりながら行ったり。
簡単なようですが、意外とリズムをとりながら動くのが難しい。
しっかりビートを感じたところで、休憩後は「ロミオとジュリエット」の《ルパム》をイメージし、恋愛をテーマに振りを考えました。
音楽は「恋のバカンス」!
ちょっと難しく、また恥ずかしくもありもじもじしていると
「さ、残り一分で考えてくださーい!」
と講師の倉品からの容赦ない声がします。
なんとか振りを提出し、その中で面白い振りを抜粋するところまでで、今回は終了となりました。
各自、「金色に輝く?人魚のように」の歌詞の部分の振りを考えるという宿題付きです。

さて、どんな《ルパム》に仕上がるでしょうか?
来週が楽しみです。

三井穂高

13/01/23

社会人WS

社会人ワークショップ・第五弾「ダンスなんて簡単だ!」4回目リポート

いそがしい社会人のための演劇ワークショップ第五弾「ダンスなんて簡単だ!」前半コースが終了しました!

今回は《ルパム》を作りました。
振りは参加者各自で考えてもらい、完全なオリジナル作品に仕上げました。

「さあ、踊りの振りを考えて下さい。」
と言われても一体どこから考え出せばいいか分からなくなりますが、例えば「大雪の中を裸足で歩く」といったキーワードがあれば、それを元に動きを考えることができます。
雪の降り積もる感じ、気温や、その時の気分などを想像することで、その人なりの動きが生まれます。今回はこのキーワードを元に考えてもらいました。

笑顔で進もうとして転ぶAさん
地面が凍っていたり濡れていたりして、中々足がつけないUさん

一度披露した後、今度はそれを皆で真似し、誰でも出来るようにします。
それも、ただ表面上の形を真似るのではなく、その人の内面も真似しなければなりません。
この作業はまさに演劇的!
一見単純そうな動きでも、このように本人になりきってやってみると非常に複雑な仕組みで動いていることがわかります。
皆さん汗だくになって振りを覚えていました。

最後には《ルパム》を発表し感想を言い合い終了しましたが、皆さんこういう体験は初めてだったようで、

「雪の中を歩くといった何でもないようなことが、こんなに豊かな表現に繋がるなんて不思議」
「一つのテーマでも、個人の考えや気持ち次第でここまでいろんな種類の振りが生まれるとは思っていなかった」と仰ってました。

さてさて、来週から後半がスタートします!
講師は倉品淳子です。
後半は、とにかく沢山《ルパム》を作る予定です。
ご興味のある方は、締切は過ぎておりますが、若干余裕がございますので、お問合せください。

三井穂高

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