14/02/27

つぶやきとざんげ

くそったれ野郎

公演が近づく。

毎日稽古をしている。
自主稽古もしている。色々考えている。

なのになんで全然できねえんだああああああああああああ!!!

僕は役者を志してから今、初めて壁にぶち当たっている気がする。
全然芝居がぬるい、相手の言葉を受け取れない。いくら自主稽古をやって感覚を掴んでも舞台の通し稽古になるとすんなりとどっかに消える。

もうすぐ公演だというのに、お客さんがたくさん観に来てくださるというのに、俺の不甲斐なさはどうしたらいいんだろうとかんがえる。

でも今考えれば、考える事、苦しむこと、耐えること、こういった「努力」と呼ばれる行為をやらず、自分の感覚のみで好き勝手芝居をしていたツケが回ってきたのだと思う。
だからそれに気づけただけでも今の稽古というものは無駄ではなかったとも考えられる。

だけど、そんなことを言い訳にできるのか。お客さんに対して「僕は今まで努力をしませんでした、でもやっと今回努力をすることを始めたんで、大目に見てください」なんか言えるのか。

言えるわけねーだろ!!!!!

そんな言い訳はクソ食らえだ。今、壁があるなら、今ぶち壊せばいいわけで、そもそもその壁を公演前に壊せるからプロの役者はすごいのだと思う。
今はやれることをやるだけ。過去のツケなんて関係ない。まとめて出世払いで払ってやるぜ。

ということで、本公演にご来場される皆様、今になってこんなに焦ってるバカがいますが、このバカが壁を壊せたかどうかは是非、皆様の目でご確認いただけるとありがたいです。

御来場是非是非お待ちしております。

高橋真理

14/02/26

つぶやきとざんげ

自分VS自分

結局、演劇は自分との闘いなんだなぁ、と思います。

と言うより今回の稽古でその事を再認識させられました。

知らず知らずのうちに「ここら辺でいいや」と勝手に自分のラインを引きそこで満足している。

出来るだけ自分に対して厳しくありたいと思っていたけど、よくよく考えたら胸を張って言えるだろうか「私はベストを尽くしている」と。

自分に対して優し過ぎるんじゃないか。

公演が終わった後に後悔しないか。

やはり、今回の『つぶやきとざんげ』が成功するかも、今の自分と闘えるかにかかっていると思います。

もちろん、すぐ簡単に倒せる相手ではないですが少しずつでも、今の自分を攻略して行きたいと思います。

自分で自分を攻略する、という表現は気持ち悪いですが、それが演劇の醍醐味の一つだと思います。

是非、自分で自分を攻略しようとする変態を観に劇場までお越しくださいませ。

佐々木啓

14/02/25

つぶやきとざんげ

『ハイブリッド』

只今『ヘッダ・ガブラー』稽古真っ最中です。
下のフロアでは研修生修了公演「つぶやきとざんげ」の通し稽古が連日行われ、研修生達の熱気と奇声が響いてきます。

『ヘッダ・ガブラー』は1月に上演した『ドン・ジュアン』と比べて現代に近い舞台設定です。
朝日が昇り起床して本を読み食事をして寝床につく。
その繰り返しの日常の中から浮かび上がってくるドラマです。
神様は出てきませんし、石像が動いたりもしません。
内面描写の細やかさが重要な作品だと感じています。

ギリシア悲劇やシェイクスピア作品に出てくる「この世ならざる者」を形成するのに四畳半は有効な手法なのですが、今回は近代劇と四畳半のハイブリッドです。

力づくでは表せない、ゴツゴツから滑らかに。シルエットを変化させて繊細な四畳半になるべく日々奮闘しております。

川村岳

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