11/02/19

The Dead Father

『視野を広める』

どうしても人間だから、自分の事ばかり考えてしまう。
自分が一番責任あることを完璧にしたいと思うのは全員同じ。
だから、どうしても自己本位になってしまうのだが
それじゃぁ駄目だと言われ
その通りだと思うも、自分の事ばっか最優先になってしまう。
反省・・・
そもそも私自身が自己本位だからな。ナルシストで自己本位とか最悪じゃないか!!
そんな中、ひと時の会議タイムを自主稽古中につくり
自分のイメージを語り合った。みんな死父にたいするイメージはバラバラ。
私はトップに立ったりする欲望はないが、そこに気持ちよく居座る方法を全力で考えるキャラだなーとか
あいかはゲームを楽しむのが優先とか
鯉渕は支配欲にかられるも寂しいとか(笑)
みんなそれぞれで考えていて、
もちろんイメージを1つにするのも大切かもしれないけど個々があるのも凄く楽しい。
他人をみれば気づける事って山ほどあるしね。
視野を広げて進んでいこう。

1週間前はメモリー不足だったかもしれないけど容量が増えている・・・ような気がする。

毎日がレベルアップだ!

御影桃香
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11/02/19

The Dead Father

『隙間の時間』

現在、盛りだくさんだったシーンがだんだんと整理されて、スマートになってきています。
稽古中、短く通してみては、よりよくするには…と話し合う斉木さんと麻里絵さん。
そのちょっとした隙間の時間に、しばしば研修生だけのエチュードタイムがあります。
斉木さんのPCから流れる音楽。
その音楽のイメージで、動き始めるみんなの想像力。
誰かがイメージを身体で表現し始めて、それを受け取る誰かがいて、それを発展させる誰かがいて…とどまらずに進んでいくイメージの連鎖。

思い出したのは、去年度の『おとことお酒』の稽古風景。
岩淵さん、浦さん、川村さんの、稽古の合間のやりとりが面白かったこと。

私たちのやりとりが、傍から観ていて面白いのかというのは置いておいて。
調子に乗ってるってこういうことだよなぁと思うのです。
心のエンジンというか。
思考の柔軟性というか。
クルクル回って、あほなことがどんどん思いつく。
出てこなくて苦しんで苦しんだ末に見えることがあるけれど。今までどちらかというと、そうして模索してきたけれど。楽しくて調子に乗ってるときに浮かんでくるものもある。この状態を保ってエチュードできたら、さぞ面白いものが出てくるのかもしれないけれど、そうは問屋が卸してくれず。

考え込むし、悩むし、疑うし…。
調子に乗ることさえ自分の思うようにはならず…。
自分っていうのは、本当に思い通りになりません。
本番は目前。
思い通りになんかならない自分を、観察して。
一番面白くなるために必要な何かを、少しでも多く掴んでいきたいと思います。

土方あいか
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11/02/19

The Dead Father

『修了公演にまつわる話〜担当編』

研修生担当…甘く苦い香りがします…
わたしも大学の演劇研究会で、エチューダーなるポジションの先輩に半年間つきっきりで稽古してもらいました。

いつしかわたしも大人になり、自分もエチューダーを経験し、
当時は神とあがめていたエチューダーが
単なる芝居を始めて3年目のひよっこだったのだ…
とだんだん気づくようになりました。

そのひよっこが、まがりなりにも演劇のドシロウトを相手に教えるわけですから、
相当なテンションが必要になるわけです。

エチューダーになったとたん、タバコを吸い出すとか。
エチューダーになったとたん、メガネをコンタクトに変えるとか。
エチューダーになったとたん、髪を染めるとか。眉を整えるとか。

演劇に関係ない分野での箔付けに必死。
傍から見ていると痛々しくもかわいらしいのですが、
そんなことでもしないと、人をひっぱることはできないのですね。

じっさい、わたしの担当だったその先輩からは、
よく考えてみれば、今でも使える演劇的な技術なんかいっこも教わりませんでした。
しかし、必死でした。稽古場では誰よりも弾けていました。
おもしろいとかおもしろくないとかを超えていました。
その先輩の演劇的な実力などはもはやどうでもよく、
とにかくその凄さにのみ、私たちは信頼を寄せ、
最後まで泣きながらついていったのでした。
傍目には、回りのみえていない青臭いバカたちと映っていたことでしょう。
それで結構。
バカになれなければ人はついてこない。
かなり間違ったかたちで、わたしがその先輩から学んだことです。

今年度の研修生担当である斉木くんと麻里絵さんは、
もちろん演劇をはじめて3年目のドシロウトではありませんが、
人をひっぱるしんどさは同じであると思われます。

今期の研修生がやがて巣立ち、しばらくして斉木くんや麻里絵さんから何を学んだろう?
と振り返るとき、それは演劇的な技術なんかじゃないような気がします。
表現するときに一番大事な根っこのところを、しっかり体に刻みつける。
そのために最もしんどいこの時期を、バカ大事にバカ全力で過ごして欲しいと、
ありきたりですが、願わずにいられません。

大久保美智子
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