13/09/30
いそがしい社会人のためのワークショップ第六弾 リポート3
今回はもう一人の担当、岩淵が指揮をとります。まずは肩甲骨回しから。このストレッチは丁寧に行うと、驚くほど肩が弛むんです。肩甲骨の周りの筋肉のコリをほぐすことで大体の方はぐっと肩が下がりますが、逆に上がった方もいらっしゃいました。
この日のテーマは「怒り」です。初回にやった《漫才》を、「腹の立つ話」とテーマを変えて話してもらいました。皆さん、「笑い」より「怒り」の方が表現しやすいと感じたようで、出るわ出るわ。他では言えないような内容をぶちまけていました。お互いにライバル心も芽生え、誰よりも面白い存在になろうとして、良い傾向です。
その後は「俳優道場」というエチュード。チームに別れ、提出されたお題を即興で表現し競い合うシンプルなものです。初めはみなさん勝手が分からず物怖じしていましたが、そこは岩淵、容赦なくエチュードを続けます。やがて吹っ切れた者が一人二人と出始めました。前々回の社会人ワークショップ参加のKさんは、「カンフー」というお題で目覚めたようです。あんなに興奮し、集中している姿は初めて見ました。観ていた側のメンバーは大爆笑!
後半は全員で《ルパム》を作りました。動きの細かいニュアンスまではこだわれませんでしたが、色々なタイプの「怒り」を織り交ぜたものが出来ました。
最後のフィードバックでは
「普段笑顔でいようと務めているから、怒りの表情を出すのが難しかった。」
「みんな実は怒りが溜まっているんですね。」
「他人が怒っている様を見るのは面白い。」
という感想が出ました。
その後は皆さんでちょっと一杯。その時に言われたことが頭から離れません。
「このワークショップでは、思いっきりやっていいんですね。そして、思いっきりやらないと面白いことも出てこないんですね。」
そうなんです! しかも、自身が思いっきりやったからとて成功するわけでもありません。演劇は自分をさらけ出してなんぼの世界。ですから、是非参加者の皆さんにその片鱗を体験していただきたいです。
三井穂高