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外部活動 2019/07/24

【外部活動】河合達也 演出/戯曲本舗 第4回プロデュース公演「域地-ikichi-」 (8/9-11)

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こんにちは。演出部の河合達也です。
劇団に所属して5年程が立ちますが、この度、外部の劇作家の方より初めて演出依頼を頂きました。昨年、稽古場内で試演した作品をご覧頂き、一緒に作品を作りませんかとお声掛けを頂いた次第です。サカイリユリカさん、本当に有難うございます。

さて、今回は「現代に生きる劇作家」の方と「劇団外部の俳優・スタッフ」の方々と共に創作を致します。とにかく今までと勝手が変わります。一から僕の描きたい世界や身体を伝え、一つずつ共通言語を増やしていき、全体を一つとする核のようなものを作品に込めていく。それには僕が今まで劇団で見てきたものや感じたことが如何に自分の栄養になって、言語化されているのかが問われるのです。

この文章を書いている段階で、おおよそ稽古の進捗として折り返し地点にあります。常に面白いとはなんぞや? と自問し続けて創作に当たっていますが、まず、サカイリ氏が書き上げた戯曲「域地-ikichi-」の面白さに触れてみますと、近年のリアリズム作品とは似つかない様な抽象的な世界と、体にダイレクトに届きそうな凶器のような言葉にあると思います。
例えば設定で「山と一体化した女」が出てきます。かなり攻めてますよね。詳しい説明は避けますが、舞台設定と人物背景がかなり複雑に入り組んでいることがわかるかと思います。そしてセリフの書き味が、容赦無いというか、人物の心根の弱い部分をあらゆる言葉で引き摺り回しているような、なんだかこう、ビシバシと攻めてくるセリフが特徴的です。

そして戯曲の面白さに対し僕が舞台上で魅せたい面白さは、やはり役者の身体をどう見せるかに尽きます。特に今回意識的に追求していることは、「覇気」や「オーラ」のような目に見えないものを見せることと、「淀みない感情の流れを宿せる身体」をこしらえる事です。もちろん理論ばかり先行しても身体化はされないので、様々な身体訓練を継続して取り組んでいます。
抽象な世界を描きますので、どんな照明が入るのか、音が流れるのか、美術はどう立ち上がってくるのか、各セクションの芸術性もいかんなく発揮できる作品だと思います。

時間の許す限り、細部まで丹精を込めて作品をお届けしたいと思います。
是非是非、劇場に観に来てください!
お待ちしています!

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戯曲本舗 第4回プロデュース公演
「域地-ikichi-」

自分の息がつかまらない
道の途絶えた原生林
私は静かに瞬いた

幽玄な森の中を彷徨い歩く人々は、いつしか巡り合って時を共有する。
道なき道で己の孤独と向き合いながら、彼らはどこへ逝きどこへ生くのか・・

作 サカイリユリカ(戯曲本舗)
演出 河合達也(劇団山の手事情社)

■ 出演
今井勝法(theater 045 syndicate)   
片山歩美(ヅカ★ガール)
柴山美保 
清水幹王(戯曲本舗)      
高橋真理
村田茜

■ 公演日程
2019年8月9日(金)~11日(日)

8月9日(金)13:00(公開ゲネプロ)/19:00★
8月10日(土)14:00/18:00★
8月11日(日)12:00/16:00

★=アフタートーク開催。
9日19:00の回/長谷基弘氏(劇団桃唄309主宰)
10日18:00の回/安田雅弘氏(劇団山の手事情社主宰)

■ 料金
公開ゲネプロ:2000円
一般:3000円 U-25割引:2500円
※公開ゲネプロ以外当日券は各種+300円

■ 会場
シアター・バビロンの流れのほとりにて
(地下鉄南北線王子神谷駅より徒歩12分)

■ ご予約
予約フォーム

■ お問い合わせ
gikyoku_honpo@yahoo.co.jp

特設HP: https://www.gikyokuhonpo.com/ikichi/
Twitter:@GH_PRetc

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