11/01/11
『修了公演にまつわる話〜担当編』
劇団内部にはさまざまな仕事があって、
それこそ、稽古場のトイレのトイレットペーパーなどの備品の心配をする人から、
劇団が今後、どう活動していくべきか考える人たちまで。
そのなかでも、とりわけハードワークでとりわけ面白く、
やることととやるべきことやりたいことの作業の山の前で、
マゾヒスティックに打ち震えることの出来る仕事。
それが、劇団の研修生を担当するエチューダー。
劇団にとって、演劇界にとっての新しい人材を発掘、育成する仕事です。
2010年度は
2004年度以来の研修生担当をやっております。
確かに2004年度は忙しかった。
他劇団への客演の仕事があって、翌日には静岡県に行かなくてはいけないのに、
ほぼ徹夜で修了公演のチラシ作成のため、
始めて触るイラストレーターと格闘していたりもしたが。
それも、もう遠い思い出。
担当の期間中に2度、客演をし、
研修プログラムが始まったばかりの5月頃に、
研修生担当を降りたほうがいいんじゃないかとミーティングをしていたことを思
い出す。
それも、もう遠い思い出。
2004年度はとにかく身体訓練、
まず走って、
筋トレを普通にして、
ゲーム感覚で筋トレをして、
演劇風に筋トレをしてと、とにかく身体を鍛えた。
気分はスタンリー・キューブリックの『フルメタルジャケット』。
劇団の稽古場のそばにある多摩川の川っぺりで、
猿のように飛び跳ねる春でした。
それも、もう遠い思い出。
客演から帰ってきたら、
2004年度の修了公演『カレーライス』の構成がほぼ出来上がっていて、
気分は左団扇だったののも、いまや遠い思い出。
6年の月日がたち、
2010年度は斉木と植田麻里絵のふたりで研修生を担当しております。
今回は筋繊維は増えないが、脳味噌のシワが増える。増える。
現在進行形のため、思い出話は割愛します。
2004年度は「武の石井」でしたが、
2010年度は「知の河合」です。
©『エリートヤンキー三郎』
これから、2月25日に始まる修了公演の本番まで、
笑えないような事態におちいるかもしれませんが、
行くところまで行くぜ。
2010年度研修プログラム
俳優になるための年間ワークショップ
修了公演
『The Dead Father』(デッドファーザー)
に是非ご来場ください。
そして、2011年度には、新たな研修生担当が劇団から選出され、
産みの苦しみを味わうかと思います。
「俳優」に
「演劇」に
「演技」に
「人生」に
興味のあるあなた、是非山の手事情社の門をノックしてください。
斉木和洋