合宿
集団行動には慣れているはずだった…。
若手の合宿が川崎市の宮崎台で3泊4日行われた。
私が入団した頃、劇団は富山県の利賀村で
演劇フェスティバルなどに参加。
1ヶ月ちかく東京を離れ山に隠る。
集団生活を余儀なくされる。
逃れられない環境におかれる事は楽しいこと
ばかりではない。
が、個人的には集団生活は嫌いじゃない。
当時は特別東京が恋しいとは思わなかった
記憶がある。
当日
合宿中に研究発表のある私は大量の本を持ち、
縄で縛ったマット運動に使うマットを抱え、
トランクを引き、
ふらふらと人にぶつかりながら都内を移動。
何故都内でっ・・・という思いから、
合宿所についた早々帰りたくなった笑。
都内(川崎だが)だからゆえに、そう思ったのだろうか?
今までは環境がガラッと変わった分まぎれていたのだろうか?
先輩がいないが故のプレッシャーからだろうか?
合宿所
不都合なく快適な場所。
公務員さんたちはなんと優雅に時間を
過ごしていることよ。
皆さん親切でした。
私たちは、朝の散歩に始まり、朝、昼、晩、と
みっちり稽古。
食事とお風呂の時間以外は稽古稽古稽古。
みっちり〜!
が、たまに一人になりたくなり、個室トイレへ。
自分たちの泊まっている2階フロアを避け1階へ。
「使用中」
考える事は皆同じか・・・。
あきらめて泊まってるフロアへ。
「使用中」
さらには三階。
「使用中」
え〜ん帰りたい。
終わり
若手だけという環境、初めての合宿。
メニューの詰まった3泊4日。
役者としてやることの多さ、未熟さ。
責任能力。集中力。
嫌でも集団生活から見えてくる自分。
沢山の失敗があり、沢山の収穫。
帰り道、縄で縛ったマットを抱え、
大荷物を持った集団が、疲れ果てた顔をして
都内(川崎)をうろうろ。
主催者が一言
「一緒だと思われたくない・・・」
いやいやあなた様は代表ですから!
皆様お疲れ様でした。
そして途中で見学に来て写真を撮ってくれた氏家さん
ありがとう。
植田麻里絵