06/08/15

YAMANOTE TRIP

「エアコン事情社」

こんにちは。エアコン嫌いの小笠原くみこです。

夏場の稽古は、大変です。
エアコン大好きの演出家・安田雅弘氏と、エアコンのスイッチを入れる入れないで、大もめです。おおげさか・・・。

でも、本当にエアコンは大敵です。
動かずジッと稽古を見ているだけの(もちろんいろいろ頭の中は回転していますが)私は、稽古終了時には、すっかり冷え切っています。それが続くと、秋には体調が崩れて、ダメダメになってしまいます。

でも、同じく見ていることが多い安田氏も、同じはずなのに・・・。
全然びくともしないようです・・・。

そんなわけで、長袖の服と靴下はかかせません。電車の中も、けっこうやられます・・・。

そんなエアコン事情社。

12月には、ここ森下スタジオで、ポーランドの演出家チェシラック氏との共同作業の試演会があります。

ゴンブロヴィチの作品です。

ゴンブロヴィチは、ポーランドの作家でありながら、その人生のほとんどをアルゼンチンで過ごした、変わり者です。

何作品か読みましたが、はまりました! 
「フェルディドゥルケ」という作品、おすすめです。(もちろん、試演会で行う「王女イヴォナ」もおもしろいです)
ストーリーはありそうで、なさそうで、でもギリギリあるんですが、突然全く違ったシーンなどが入ってきます。でも、読み終わったとき、その全然違ったシーンの意味が、分かるような気がします。

山の手事情社の芝居と似ていると感じました。
12月の試演会が楽しみです!!

06/08/15

YAMANOTE TRIP

『ヴィトルド・ゴンブロヴィチ』って知ってます?

今回、ポーランド人の演出家チェシェラック氏と共同製作する「王女イヴォナ」の作者です。

劇団で研究発表と称して、上演する作品の歴史、背景、作家の生涯などなど。もろもろ。調べて調べぬいて劇団員の前で調べた成果を発表するのですが。読みましたよ。ゴンブロヴィチ作品。
誤解を怖れずに言うなら、ブコウスキーに似ているか。
パンクな感じが同じです。
「トランス=アトランティック」という作品の帯に暴力温泉芸者の中原昌也、激賞の文があったのですが、なんだかそれもまたニヤリです。
過去は破産し、現在は闇、未来はおしつぶされて破滅、過去は機能不全で、新しく訪れるものはみな暴力。
解決も救いも成長もないぜ。そんなぬるい地獄が好きなあなた、こっちにおいで。

今、森下スタジオで稽古をしていますが、ここが「王女イヴォナ」の会場です。
広いっていいなあ。
自主稽古がいくらでもできます。
コートが何面もとれるようなスポーツ強豪校。野球部とサッカー部と陸上部が同時に練習できるような広さがここにはあります。

広い空間に身をひたすのもまたいいもんです。
砂漠の民が見渡す限り砂しかないところにピラミッドを作った感覚が何だか少しだけわかるような気がします。

斉木和洋

06/08/13

YAMANOTE TRIP

「稽古始めは」

やっぱりウォーミングアップにはテニス。
そして稽古して休憩して稽古再開前にも、やっぱりテニス。
しかも軟式。
元バトミントン部の鴫島君と元山岳部の岩淵さんがテニスをして、鴫島君と元卓球部の美智子さんがテニスをして、その後鴫島君は名久井君と淳子さんともテニスをやっていました。

稽古前にテニスをするくらいですから、山の手メンバーはスポーツ好きが多いです。そして負けず嫌いが多いです。
「ゲームなんだからさあ、楽しくやろうよ」と行った雰囲気から徐々に本気モードになっていきます。
ウォーミングアップでやる恒例の鬼ごっこは何百回やっても、やっぱりいつも真剣です。
「芝居なんだからさあ」「稽古なんだからさあ」というのを言い逃れにしないことと同じなんですかねえ。

そして稽古では、今日も呆れるようなお馬鹿なアイディアが次々と真剣に試されています。

芝居作りは、端から見るとその情熱が何処からくるのかまったく理解しがたいものだと思います。話し合いだって論理的じゃないですし、感覚で言ってることが多いので、良く分からない例え話とか擬音とか多いですからねえ。

でも日常では理解しがたいこのエネルギーと、効率を最重要視しないことが、面白い芝居作りには必要なんですよねえ。

これからも何百ものアイディアが試されることでしょう。そして、その中の選りすぐりのものを皆様にご覧いただきたいと思います。
是非ご期待ください!!

野々下 孝