06/09/04
「ポーランドの中心で警察官に叫ぶ」
よく警察官に止められる。
「はいい、そこの自転車止まって。登録番号は・・」
はよくある。
コンビニの行きと帰りに同じ警察官に止められた事もあるので慣れている。
今回は違った。交差点。背後から肩を叩かれた、
「ちょっと、今ねえ、自転車のサドルとかをね、カッターで切りつける事件が多発してるんだけど、カバンの中身見せてもらえる?」
ピンポイントで僕だった。人通りは多かった、なぜ僕。
ちょうどカバンの中には「鉄のくぎ抜き」と「青い鳥の台本」「赤のビニールテープ」が入っていた。
日本の警察官のカンはやはり冴えていた。
実際、僕のカバンの中身はかなり怪しかったのだ。
「何に使うのかなこれ?」
「舞台の仕込とかで・・・」
「あーー、そう、舞台、あーなるほど、舞台ね」
警察官の納得が驚くほど早かった。
「いいの?」
1分で疑いが晴れ、稽古場にたどりつく。
昨年ポーランドでも止められた。
理由は「横断歩道を渡っていない」だった。
どう考えても、、それは、、
ちょうど隣にいた劇団員のMさん(牧子さん)が猛烈に
「 I don't know!」 日本語訳(なぜ!)
と叫びだし、警察官は苦い顔でどこかに行ってしまった。
その時、ポーランドはちょうどピアノの
「ショパンコンクール」が行われていた。
僕は、「オイディプス王の公演宣伝ポスター」を貼ってもらおうと、一軒一軒店を廻っていた。
日本だと苦い顔をされる事が多いが、ポーランドの方は驚くほど快く貼らせてくれた。
「寿司を握ってくれたら貼ってもいい」というおもしろい店もあった。(ポーランド日誌はかなり前の過去ログにありますので。。どうぞご覧下さい。)
話がそれました。
当初、山の手事情社 × ワルシャワ・ドラマ劇場共同制作
「王女イヴォナ」の事を書こうと思っていたのです。
今度はポーランドから日本へ。
何が生まれるか。
どうぞお楽しみに。
鴫島隆文(3/3)
(画はポーランド国内です)