06/09/01

YAMANOTE TRIP

「おいらたちは現役さ」

こんにちは! 文章を書く作業に苦手意識を持っている淳子です。

今日は8月最後の日、小学生のみんなは明日から学校、超ブルーかな?
私たち劇団員は今日も稽古です。

前半は山本さんの四畳半ワークショップ。
「四畳半をはじめて10年、俺もお手本が出来るほどうまくないけど、まあ、世界中で四畳半やってるのはここだけだからさ」
(淳子のあいまいな記憶ではこう言っていた。山本さん
違ったらごめんね)などとのたまいながらの講義。
目からうろこな事ばかり。私も10年やってんだけどね。全然出来ない!
一体10年何をやっていたんだろう・・・。しかし、新しい考え方。新しいカラダの使い方を知るのはなんと楽しいことだろう! ほとんど運動らしいことはやっていないのに、すごい汗だく!

そして、夜は「ファウスト」の稽古。配役後はじめての本読み。
その内容は・・・あえてシークレット。うふふ。
二次元の台本がどんなふうに立ち上がっていくのか。お楽しみに!

倉品淳子

06/08/30

YAMANOTE TRIP

「今日もまた」

浦の日誌であります。
今日の稽古はチームに分かれての「青い鳥」のシーン作り。かれこれこのシーン作りをやって10回目くらいだろうか、そろそろネタがなくなってきて閉塞してきているように思えてきたがいざ稽古にはいると色々アイデアが出てくる。まぁ〜何とも不思議なものだ。人間追いつめられた時こそ馬鹿力が出るもんですなぁ! チームによって作り方がいろいろありそれを観察するだけで面白い。
山本、倉品、大久保、野々下、小笠原チームはひとしきり話した後どうやら河川敷に材料探しらしい。
川村、岩淵、鴫島、植田、宗吉チームはハイテンションで騒ぐ川村さん、岩淵さんを横に沈黙の鴫島さん。
私達(久保村、根本、渡辺、浦)のチームは携帯電話で色々とあそんでみる。テーマはあるのだが各チームどのような発表になるのかまったく予想がつかない。明日の発表が楽しみだ。

浦 弘毅

06/08/28

YAMANOTE TRIP

「ある情熱」

今回僕らのチームは見ている人にニオイを体験してもらう5分程度の芝居を発表しました。
小さいころ子供向け映画を見にいったときに劇場で赤と緑のセロファンをはったメガネを配られて、アクションシーンとかになると急にナレーションが入って観客が一斉にそのメガネをかけると立体画像みたいになって見えるやつがあったんだけど、そのニオイ版です。
ニオイは記憶とも結びつきやすいので、記憶にちなんだショートシーンでもつくれるかなと思ったわけです。
ちなみに僕はみんなといっしょの行動をすることがものすごく嫌いな子供だったのでそのときも一人メガネをかけないで二重写しの見にくいスクリーンを見ていた記憶があります。ところでこの立体メガネのことを劇団員に話してもそれを共有してる人はほとんどいませんでした。世代の違いか?
まあいい。
そういうプランが決まったならば、チームの大半のエネルギーは芝居そのものよりも芝居に使われるニオイ作りにそそがれます。なぜなら楽しいからであります。
調合したのはイソジンうがい薬、カレールー、納豆、お酢、わさび、香取線香の煙、香水など。みんなでいろいろ研究します。納豆はそれ自体それほど強烈なニオイはしない、タレだ、タレを混ぜないと食い物くさくならない。わさびはキューンとするのは最初だけ。お酢は強烈だけど、どうやら時間が経つと揮発するのかニオイが薄くなる・・。さまざまに調合を繰り返して子供のように研究に没頭しました。なんでみんな普段こんな感じで芝居のことを研究しないんだろう?
まあいい。
さて、このニオイを「ある身近なもの」に染み込ませたものをセロファンメガネのように劇団員にあらかじめ配り、ちょっとアングラテイストのシーンを作り発表してみました。芝居の内容はさておき、見ているひとの反応は冷たかった。みるみる引いていくのがわかった。
やっぱり失敗でした。企画倒れか・・。
でもこの観客の反応も計算済みなんだけどな一応。
ところで今回の発表で改めてわかったことは、自分は毎日稽古場で、本番の舞台で実際に使われるシーンを作ろうなどとこれっぽっちも思ってないということでした。

山本芳郎