06/08/27

YAMANOTE TRIP

「稽古場の片隅のマゾ」

こんにちは。「ちょいマゾ」の名久井です。

愛車の原付が他界後、今やすっかり、ちゃりんこ通勤隊の一員になりました。

僕の住む中野区最北端から稽古場のある世田谷区玉堤までは、自転車で行くと1時間を超えます。

これは断じてウォーミングアップではありません。僕のマゾ魂を満足させるだけのものです!

小さな車輪がマゾ魂の炎を更に倍増させる! イジメてモードがフル回転で、稽古場に到着! さぁ今日もイジメられるぞぉ〜!

稽古場に入ると、今年入った新劇団員の後輩・渡辺が呼び捨てでお出迎え!

渡辺、お前は天然か? それともわざとか?

でも、いいよぉ、いいねぇ。渡辺ありがとう。

ミーティングルームには、浦・笑美・牧子(山の手では男優を名字・女優を名前で呼びます)の3先輩が。すると浦が唐突に、「名久井、新しいモノマネ出来たんだって?」

うっうっ! いきなりかっ! でも負けずに即興モノマネで応戦!

それをみた3先輩は、

3人:「(冷たく)…」

いいよぉ、いいねぇ、凍りつくノーリアクション! チャリ通勤でほてった体をクールダウンだぁ! 3先輩、ありがとうございます!

スタジオに入ると劇団員の面々が、携帯のメールをチェック中…?

どうやら今日の稽古予定、『青い鳥』の読み合わせの配役が演出からメールで送られてきたらしい。

先輩・川村に僕の配役を聞いてみる。

名久井:「川村さん、僕の今日の配役は何んですか?」

川村:「(だるそうに)名久井? 名久井はツルツル(チルチル)だよ。」

チルチル・ミチルのチルチルをツルツルとはっ!!

そうですっ、僕はハゲてるんです! ツルツルですっ! だからって配役までツルツルとはっ! 川村さん、ありがとうございます!

ちなみに配役は「子供3」でした。チルチルからも、ツルツルからも程遠い…。川村さん、重ね重ねありがとうございます!

柔軟をしていると先輩・野々下が近付いてきて、昨日見たらしい、エロい夢を事細かに説明!…野々下さん、これはどんなイジメですか!?

そんなこんなで稽古開始!

それでは、またっ!

06/08/25

YAMANOTE TRIP

「男女約30人夏物語」

毎日毎日バカみたいにシーンをつくってます。
一週間ほど前「もう何も出てこないよ…(ぢっと宙をみる)」状態に。
現在は半わらいです。

大久保美智子です。
山の手の稽古場に戻ってきました。
狭っ! 汗クサっ!
しかし私たちにとっては大事な稽古場。
愛情を込めて便器をみがく。
その直後、岩淵がトイレに…。
う○こか…? 非情な…。

さあ今日もシーンづくりだ!
アイデアはあるか?!
ないっ!
みんな半わらいだ。
いいぞいいぞ〜ここからだっ!
そういえば前回くみこが、
「うちのチーム、何もアイデアが出てこなかったから、みんなでお散歩しちゃいましたよ。」
ついにここまで来てしまった。
いつかお散歩にいったまま帰ってこないチームが出ないだろうか。

「見たことのないシーンをつくろう」とするわけですが、
みんなで持ちよる小道具は日常のものだし、俳優は見慣れた顔だし、ぜんぜん「見たことある」んです。
よって「すぐそばにあるのに、注目したことがない」
ものが主役になったりするのです。すると

「見慣れてるのに、見たことない」→「こんなの初めて☆」

そんなTRIPにみなさんをお連れしたい。
「YAMANOTE TRIP」期待しててください。

ある意味私たちは、この夏トリップしまくり。
いい夏です。

06/08/24

YAMANOTE TRIP

「投げる・投げる・投げる」

ども。山田宏平です。
本日は自主稽古での課題制作日。
といってもどの公演でも初期段階は自分たちで芝居をつくるので、自主でも他主(?)でも変わりありません。

さて、皆さんは「山の手事情社」ってどんな稽古をしているとご想像でしょうか。
過酷な身体訓練? 妥協なき所作の練習? 古典作品に宿る神との身を削った戦い?
それらのいわゆる「山の手っぽい」姿は僕らの半分ですね。
では残りの半分は何をしているのか? ちょっと稽古場を覗いてみましょう…

川村・浦たち野郎どもは美希を的に座布団をブーメラン風に投げています。当たると美希がお色気声をあげます。
何にでも上手下手はあって、野々下がひとりカナしいくらい下手で笑いものにされています。このテのことには長けている元野球部の浦が図にノッています。

こっちでは淳子・岩淵たちがトランプ投げに挑戦しております。
これがまたひどい…なかなか堺正章のようにはいきませんな。と思ったらチョンマゲ新人渡辺が見事に…やるじゃねえか。
こないだは稽古場の2階から空き缶を大量に投げてた連中もいました(稽古場内にですよ…念のため)。
画鋲ミサイルをはじきとばしたり、タイヤを投げたり、野菜をぶん投げたり、ときにはヒトをぶん投げたり…

そう、山の手の稽古の半分は「投げる」ことで成立しているのです!
初期段階はモノやヒトだけですが、芝居づくりが佳境に入ってくるとテキストを投げたり、芝居の構造自体を投げたりして、
新しい演劇の領域にアクセスをはかるのです。
あ、芝居づくりを投げてるわけではないですよ。

「山の手事情社ってどんな劇団?」ときかれたら、迷わずこう答えます。
「世界で一番、ありとあらゆるものを稽古場で投げてる劇団ですよ!」

また!