14/06/18

にごりえ

『気になる女』(俳優紹介)

名越未央が気になる。
俳優としてかなり未知数の女だ。

笑うとかわいい! &ヒップが魅力的。
でも稽古場での未央は、存在がとても静か。

長女体質のお節介ちゃんが多い山の手女優たちとはタイプが違い、常に一歩引いたスタンスでその場にいる。空気のようにそこにいる。
テンポもゆっくりで、相槌も一呼吸遅く、マイペース。そういえば、焦った姿を見たことがない。

そういう普段からおしゃべりではない彼女だけれど、たまに言う一言はグサッと突き刺さることがある。
かなり的を得ている。
だからとても冷静にそして意地悪に周りを見ているような恐さも感じる。
油断できない女だ。

おっとりしたただの天然ちゃんなのかもしれないが、もしかしたらめちゃくちゃ性格が悪くて、腹黒くて、カス女かもしれない。

もし仮にそうだとしてもそんな事はどうでも良い。
舞台での未央が魅力的であれば!

私はまだ俳優としての彼女の本当の姿を知らない。
そこが知りたい!
舞台でわがままに生きる名越未央と出会いたい!

彼女が『にごりえ』で見せる姿はどんな姿なのか!?
どんな華を咲かすのか!?
今回の公演でとんでもない魅力を見せてくれるのではないかと本当に期待してる。
たのむよ未央!

なんだか底知れないすごさを持っていそうな予感のする女、名越未央。

今回山の手で初お披露目です。みなさま注目ですよ!

山口笑美

14/06/17

にごりえ

『高坂祥平という男』(俳優紹介)

1991年生まれ、ということは現在23歳? はあ、若いねえ。入って間がないので、今まで共演したこともないし、演出したこともない、挨拶以外あまりしゃべったこともない。正直言って、私は彼のことをよく知らない。

しかし、高坂について書くようにとのことなので、私の知っていることを思い出せる限りの事を書くことにする。

印象は・・・類人猿系ながらもそこそこいい顔をしていて、背もそこそこ高い。ご両親にまっすぐに育てられたのだろう、なんだかとってもさわやかである。
先日、ご近所さんの挨拶まわりを頼んだのだが、初対面の人にもそのさわやかさを振りまいてきたらしく、とても楽しそうに報告してきた。それを聞く私までも嬉しくなるようなさわやかさで。

これは余談だが、事務所の引っ越しの為に写真の整理をしていて、山の手事情社の俳優である浦 弘毅の若いころの写真を見つけた。なんと、高坂にそっくりなのだ! え? こんなだったっけ? ってことは……高坂がいつか浦になる説がまことしやかに劇団内に流れたことがあったっけ。(いやいや、どうかみんなを超える俳優になってください。)

彼の舞台での姿は研修生プログラム修了公演で見ただけである。その時わたしは、彼が演技中に自分の中に潜り込もうとしている姿を見た。自分の中のセンサーを働かせて表現したい根っこを見つけ、動かそうとしている姿だ。私も含めた多くの俳優の陥りがちな間違いは、お客様を待たせることを恐れるあまり、ないものを出そうとしてしまい、結局見るべき価値のない、スカスカな状態をさらしてしまうことだ。

これから、安田のもとで、人前で表現することの怖さを学ぶのだろうと思う。一心不乱について行ってほしいと思う。でもどうか、そのセンサーだけはなくさないでほしいと思う先輩なのであった。

倉品淳子

14/06/16

にごりえ

『三井穂高について』(俳優紹介)

最初に「おっ」 と思ったのは、研修生時代の《ものまね》 発表でした。なんと素朴に、おかしく人間を観ているのだろう、と感動した覚えがあります。その後何作かのものまねでも、独自の視点が爆発していて、こりゃあすんばらしい逸材だ! と思ったものです。入団してすぐの若手公演「牡丹燈籠」でもコメディエンヌぶりが炸裂していました。

劇団員となって一緒に芝居をつくっていると、すごい不器用な奴! と気づきました。私も負けない不器用なので、つい人ごととは思えず、いろいろ口を出してしまう…。すまん。
そして、恐ろしく天然ボケです。劇団のお母さん的な役割を担っているにもかかわらず、受験票を持たずにセンター試験に向かい、ショックで家に帰っちゃうというような素っ頓狂なミスをするので、放置厳禁です。

泥臭くて貪欲で負けず嫌い。今までの人生悲喜こもごもが穂高の中でほどよく熟成されつつあるようで、最近よい顔をしています。これだけポテンシャルの高い女優が、山の手にはいるのだ! というところを、今回は魅せていただこうと思っております(ニヤリ) 。

大久保美智子

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