08/05/02

摂州合邦辻

私の心の妄想

私も真美に続きグリーンホールには、
思い出があったような・・・。

幼き頃、ヤマハ音楽教室などに通っていた私。
発表会が確かグリーンホールだったような、
なかったような。

『ちっちゃなお化けのピー』
なんて題名の音楽劇をやったような、
やらなかったような・・・。

なんとも曖昧な記憶。
黄色の長靴を履いて、傘を振り回して、
虹を渡った(まねでね)ような。

だったら縁があるな。すごく縁があるぞ。
私の初舞台『ちっちゃなピー、お化けのピー』!!!
復活!

母にメールを送る。
「グリーンホールってヤマハ教室で発表会やったところだっけ?」
母「そうです。調布の。」
私「・・・調布?相模大野でない?」
母「知りません」

ガーン完全なる勘違い。
グリーンホール復活劇妄想断念。
しかし、新たなグリーンホールとの出会い。
相模大野さん、よろしくおねがいします。
もうお化けでも、ピーでもない私をごらんにいれます!

因みにこの『摂州合邦辻』
観ても絶対に真似しないでください。
観たら絶対真似したくなりますから。

痛めつけたり、なぶられたり、
股をひろげたり、犯されたり。
心と心、体と体のバトルです。
めくるめくドラマ、つじつまの合わない世界。
悪夢なのか現実なのか!!

まじめに話を追っている方、置いてかれますよ。
顔をそむけずに目の前で起きている事をみてください。
観たら絶対真似したくなりますから。ふふふ!
観ても絶対に真似しないでくださいね!
劇場体験ならではです。

植田麻里絵

08/05/01

摂州合邦辻

『摂州合邦辻』といえば

後家の玉手が継子の俊徳丸に恋をして毒を飲ませ……
というのが筋書きである。
主役は二十歳そこそこの乙女、玉手!
この小娘が、お家のためと称し浮気したり毒飲ませたり、
やりたい放題やった挙げ句腹切られて死ぬって話。

一方、
これを基にしたとされる寺山修司の『身毒丸』は、
身毒丸(俊徳丸)のほうに焦点を当てている。
継母に恋する青年の愛…

先日見た蜷川演出の『身毒丸』では、
この世のものとは思えないほどの、
妖艶なオーラを放つ白石加代子扮する撫子(玉手)に、
ナイスバディー(ヌード姿も披露!!)の
藤原竜也扮する身毒丸が、海老のように絡みまくっていた。


そしてそして、
山の手事情社の『摂州合邦辻』はというと‥‥‥、

オヤジとおかん

がヒューチャーされている。
玉手に幻影を抱く父親、
不埒な娘を持った母の苦しみ。
安田さんは、親目線で描いているのだ(と思う)!

それとですね、なぜか犬、出てきます。割と何匹も。
どうやらベースにあるのはサザエさんちのイメージらしいのですが、
サザエさんとこは、猫です、安田さん!

山の手事情社版 『摂州合邦辻』、目が離せませんっ。

三井穂高


08/04/30

摂州合邦辻

女たち、再び

『摂州合邦辻』の再演、
相模原市グリーンホール相模大野!
なんと私の実家(町田市)の隣り町、
かつてバレエの稽古で親しんだ、
思い出のホールなのであります。

運命を感じて勝手に鼻息が荒くなる今日この頃です。

先日、初演のDVDを見直しました。
出演していたにも関わらず曖昧になりかけていた記憶が再び蘇りました。

めくるめく・・・
自主稽古の嵐。

私の役は「女5」でした。
たくさんいる「女」の人たちと
台詞やら、顔の動かし方やら、
爪の切り方やら、股の開き方やら、
パン粉のつけ方やら、
まるで女子硬式テニスクラブ張りに猛特訓した日々。

私たちに課せられたのは、
とにかくパッションです。

すごく、エロティックに、爪を切る。

なんだかくだらない。
しかし私たちは必死でした。
動きの手本を見せてくれた斉木さん(男性)の方が、
自分よりはるかに色っぽくて落胆したのを思い出しました。
ああ、怒涛のように蘇ってきました。
ああ、また勝手に鼻息が荒く・・・。


5月に初めていらっしゃるお客様、
大丈夫です。
私たちがやるのは「演劇」です。
日常を越えた日常を体感する面白み、
今回の作品にそんな魅力を感じていただけたら。

相模原、町田の皆さん、
ご来場お待ちしております!

越谷真美