08/05/16
猫派の犬たち
今回私、犬役をつとめさせていただきます。
ところが私、犬派ではなく、猫派なんですが。断然。
だって、誰にでもしっぽふるじゃん。犬って。
おちつきないじゃん、犬って。
『犬達』よか、『犬どもめ』、てかんじじゃん。犬って。
同じく猫派のY本さん、
小雨が降る稽古場へ向かう道ばたで、
車の下で雨宿りする子猫をずーっと見守る程の猫派ぶり。もうすぐ稽古開始時間なのに。
そんなY本さんも、犬役をつとめさせていただきます。
そいえば、たしか10ヶ月ぐらい前の『摂州合邦辻』稽古のはじめに、演出家安田が、
『男優は…犬だ。』と言い放ったその時、
その場に居た劇団員全員の頭の上に
クエスチョンマークが一瞬見えました。
どえらい空気になったのを覚えています。
日本の古典作品に犬って…おい。
そんなこんなな猫派な『犬』軍団、舞台上では、
縦横無尽に駆け回りひっかき回しますよ!
汚しますよ!泡たてますよ!
初演よりもさらにヒートア〜プ!うりゃうりゃ〜!
昨日のだめ出しは『表情つけすぎ…』…調子乗りすぎです。
ちなみに犬嫌いUさんは、犬が前を通るたび、私の後ろに隠れ、犬との間合いをとります。
ところが、チワワ等の小型犬は大丈夫らしく、
その理由は、「勝てる気がするから。」
だそうです。
そんな犬ども…いやいや犬達ですが、初演を経て、
衣裳を大幅リニューアルします。
ぱっつぱつのボンテージな衣裳を一新、
どんな衣裳になります事やら、こうご期待。
そういえば稽古場にきた新人劇団員S野君は右手に食べかけの麦チョコの袋を握りしめておりました。
稽古場への道中、ちびちび麦チョコを口に放り込みながら稽古場にやってきたのでしょうか。
S野君、『犬6』任命します。
岩淵 吉能