10/06/22
稽古場を遠く離れて
ハンガリーはペーチの公演にて。生まれて初めて己の唾液に溺れた大久保です。流れ込んでくる唾液に対してセリフが出つづけたため、ゴボガッとなりました。素人か!と自分に突っ込みを入れ、ハンガリー人にバレませんように。と心で手を合わせました。なむー
芝居がうまいって何だろう?
と激しく考えた旅でした。
うまいとか、凄い、演技、演出、役者。
自分は芝居下手ですが、ヘタウマを目指したりは決してするまい、と思ってきました。下手は下手なのだ、それを売りにするまい、うまくなるのだ、と。
しかし、なんだか、そんなこと考えるのもバカバカしくなるような、豊かな世界があるのだなあ…と、この旅で気づかされました。
今まで「ここがウマいレベル」と設定して必死でモゴモゴしてたところが、実は大したレベルじゃなかった、みたいな。
そういう衝撃は、気持ちいいものです。
下手なりに、凄くなることも、可能なんじゃないか。
と自分にいいように解釈し、よーし!
ってな気分です。
よーし!
大久保 美智子