10/06/19
本番終えて
ハンガリーでの本番を終え、最後の自由行動の日に男優と舞台監督の本さんと7人で近くの温泉に行ってきました。
なんでもハンガリーには温泉が沢山あり、社交場・観光地としても盛り上がってるとのこと。
ハードなスケジュールで疲れた身体を癒す為こりゃ行くしかないと朝10時にホテルを出発!
文が調べてくれていたバス停に徒歩10分で到着!
バス停が20程混在しているターミナルだ!
わからん!
どれに乗れば良いのか?
立往生する日本人7人!
困っていると、地元のガタイの良いお兄さん2人(おそらく学生)が声を掛けてきた!
地元「(慣れない英語で)どこ行きたいの?」
俺「お、温泉…」
地元「あ〜それならエイト…」
俺「エイト?8?」
地元「うん、そう、エイト…」
どうやら英語での説明が難しい様だ。
俺「8分後にバスが出発するってこと?」
地元「ノー、そうではなくて…」
俺「あ〜わかった!運賃が8フォリント(約4円)って事だ!」
地元「…?アッハッハ(苦笑)、ノー。フォローミー」
そう言って彼らは8番のバス停に連れていってくれました。そうかエイトって8番のバス停の事か。
良く考えたらバスに4円で乗れるわきゃない。
しかしなんて優しいヤツらだ。彼らの事をナイスガイズと呼ぶ事にしました。
程なくしてバスが到着。どうやらナイスガイズも乗る様だ。
そしてバスが発車して、ある事に気付く。
降りるバス停の名前がわからん!
浦「ヤバイィィ!どこで降りれば良いんですか?」
俺「え?直行便じゃないの?」
岩淵「なんか風景で判断するしかないのか?オイィィィ!」
山本「もし温泉に着いても俺らが降りなけりゃ前に座っているナイスガイズがここだよって教えてくれる筈だよそれにタダでさえ目立つ異人である日本人がバスの中で浮かれてるからまわりの乗客達があいつら温泉に行くんだなってバレてるから心配ないって駄目押しで地球の歩き方開いて旅行者アピールしとこう」
一同「……」
30分後ほとんどの乗客がバスを降りたから、便乗して降りてみたところ……温泉到着!
一同「よっしゃあああ!」
よく見るとさっきのナイスガイズが女の子2人と仲良く話している。あいつら休日に温泉デートだったのか…青春してやがるな…
こっちの温泉は水着着用が義務。皆この為に日本から水着を持参!山本さんは売店で水着を購入!
回数券を(ちょうど七枚綴り!)買っていざ入場!
着替え場所がわからん!
受付でドレスルームを連呼して、着替えるジェスチャーを披露するも全く通じない。
仕方なく受付のお姉様が一緒に案内してくれる。ハーメルンの笛吹状態の俺ら。
そして数分後、やっと水着に着替える!
しかし斉木、お前のは普通の長ジャージだ!
そして山本さんはさっき買った水着のウエストがデカ過ぎて四苦八苦している!ほっておこう!
こちらの温泉は見た目プールでぬるま湯、ほんのり硫黄の香りがします。
「イヤッホ〜!」
はしゃぐ日本人。
しかしまわりにいる方は皆丸々と肥えた年配ばかり。期待した水着美女は幻の彼方へ。
仕方なく潜水競争をしたり、チェスに興じたり(なぜかプールサイドに置いてある)、休憩がてらビールを楽しむ男優。
本番を終えるとここまでダラけるものなのか…
3時間後、硫黄の匂いにやられ少し気持ちが悪くなって温泉を出ました。
皆でジェラートを頬張りながら…
あれ…
帰り方がわからん!
川村岳