06/09/20
「マイブーム」
こんにちは、斉木和洋です。
おたくというか凝り性なところがありまして、最近激はまりなのが。
村上春樹とマイルス.デイヴィス。
遅ればせながら「海辺のカフカ」を読みまして、余りの面白さに悶絶。すべての作品を読んでやろうと、現在、そのいただきを踏破中です。
世界の深淵は自分の中にあって、それとひょいとつながってしまう感覚。
保険金目当てに子供を熱湯につける親もいれば、親を金属バットで殴り殺す子供もいる。
飛行機をハイジャックしてビルに突っ込む人もいれば、地下鉄で毒ガスを撒く人もいます。
・・・・・・で。青い鳥です。
幸せの青い鳥を探しにいくとどこにもいなくて帰ってくると家にいる。幸せは身近なところにあるんだね。っていうお話なんですが。
みんな幸せを探しに、みんなよかれと思って、幸せになるためにやっているのね。
その人間の不合理さ。
世界で人が熱湯につけられ、焼かれ、殴られ、蹴られ、奪われ、汚され、穢され、犯され、殺されている。しかも善意によって。
この世に聖者がいるとしたら、きっともう立ち尽くしてただ涙するしかないのではって思います。
そんな事を考えてしまいます。
深い。
メーテルリンク。
村上春樹もマイルス・デイヴィスも青い鳥も。
他人の手でじゃぶじゃぶ脳味噌を洗われているような感触がします。
テレビを見ながら豆腐に日本酒だったのが、ジャズとバーボンになりそうです。
現在、進行中。
どこに転がっていくかわかりませんが。お楽しみに。
斉木和洋