06/09/20

YAMANOTE TRIP

「マイブーム」

こんにちは、斉木和洋です。
おたくというか凝り性なところがありまして、最近激はまりなのが。
村上春樹とマイルス.デイヴィス。
遅ればせながら「海辺のカフカ」を読みまして、余りの面白さに悶絶。すべての作品を読んでやろうと、現在、そのいただきを踏破中です。

世界の深淵は自分の中にあって、それとひょいとつながってしまう感覚。
保険金目当てに子供を熱湯につける親もいれば、親を金属バットで殴り殺す子供もいる。
飛行機をハイジャックしてビルに突っ込む人もいれば、地下鉄で毒ガスを撒く人もいます。
・・・・・・で。青い鳥です。
幸せの青い鳥を探しにいくとどこにもいなくて帰ってくると家にいる。幸せは身近なところにあるんだね。っていうお話なんですが。

みんな幸せを探しに、みんなよかれと思って、幸せになるためにやっているのね。
その人間の不合理さ。

世界で人が熱湯につけられ、焼かれ、殴られ、蹴られ、奪われ、汚され、穢され、犯され、殺されている。しかも善意によって。
この世に聖者がいるとしたら、きっともう立ち尽くしてただ涙するしかないのではって思います。
そんな事を考えてしまいます。
深い。
メーテルリンク。

村上春樹もマイルス・デイヴィスも青い鳥も。
他人の手でじゃぶじゃぶ脳味噌を洗われているような感触がします。

テレビを見ながら豆腐に日本酒だったのが、ジャズとバーボンになりそうです。

現在、進行中。
どこに転がっていくかわかりませんが。お楽しみに。

斉木和洋

06/09/18

YAMANOTE TRIP

「稽古場着20分前」

野々下です。
ここは東急東横線田園調布駅。これから稽古場まで20分程度歩きます。
夏場は汗だくになるこの道のりも秋は気分がいいもんです。
稽古前に嫌なことがあっても、多少疲れていてもこの道を歩いてる間にリセットされ、いつの間にかテンションが上がっている自分がいます。
そして妙に集中力がアップして、いいアイディアが浮かんだりすることさえあります。
調子に乗って、急な坂を下りながらどこかコミカルな感じの曲を自分で作ったりもしちゃいます。

稽古場に着くとすでにファウストの自主稽古が行われているので、
私服から稽古着に着替えて、別の部屋で筋力トレーニング、柔軟体操、発声練習を行ない、稽古に備えます。

本日の稽古は「青い鳥」の読み合わせ。
基本はそのシーンに出る人が出て椅子に座り、台本を読むはずなのですが・・・
まあ、動きますし、立ちます。床に座っている人もいれば、ずっと立ちっぱなしの人もいます。
美智子さんや笑美さんは登場するごとに違うキャラクターを試していましたし、宏平さんと牧子は相手役との関係作りを丁寧に行っているようでした。

今はそれぞれが面白いシーンにすべく自分なりに「探っている」途中ですから、シーンは統一感に欠けています。
でも、矢継ぎ早な試行錯誤の中にある「当たり」を見逃さず、統一していくべき方向性をしっかりとつかみたいと思います。
できれば来週中に!

あるようで 時間がないぞ 3本立て
でも
妄想が 満ちれば いいものできるだろ

来る通し稽古に向けて更にギアを上げていきます!

野々下 孝

06/09/17

YAMANOTE TRIP

「幸福な人たち」

こんにちは。パソコンはあるけどネット環境にない「ちょいデジ」の名久井です。

最近は一雨ごとに秋らしくなってきましたね。山の手チャリーズ(自転車隊)には体に優しい季節になりました。
僕は短パン・タンクトップという「裸の大将」スタイルから長袖・長ズボン(最近は長ズボンって聞かなくなりましたね)に、かっ変わったんだなぁ〜。サラバ短パン焼け!

さて今日は『青い鳥』の読み合わせ!

ところで『青い鳥』の登場人物って…ヘンです。
例えば、“健康である幸福” 、“露の中を裸足で駆ける幸福” 、“正義である喜び” 、“ふとった大笑い” などなど! 挙句の果てには “背の高い青い人たち” …なんて雑駁な…。

一体どうやったらよいのやら。

全体の読み合わせが終わった後、各章ごとの登場人物で打ち合わせ。
「幸福の花園」チームを覗くと…
「幸福」と「喜び」の違いについて熱く語ってます。…役作りに役立つ議論なのか?
すると今度は「大きな喜び」と「小さな子供の喜び」とが各々の主張を戦わせてます。…君達は本当に「幸福」たち?
それを見て “光”(役名)は眉間にしわを寄せ、曇りがちです。…本番には光ってくれ…。
そこに “チルチル” “ミチル” がやってきて「このシーンねぇ…。う〜ん(悩)。うう〜んん(悶)。…何だか幸福たちが遠いよ。」の一言。
“幸福” たちに光明が差す日はいつなのか? 難敵メーテルリンク! まだまだ死闘は続きそうです。

悩みが喜びに変わりますよう、日々精進して参ります!
そんな格闘の結末を、会場でご覧頂けたら本当に幸いです!
早く幸せになりたぁい!

それではまた!