11/05/17
悲鳴
もう5月中旬…。
シビウ国際演劇祭本番まであと2週間となりました。
芝居はどんどん出来ており、
稽古場の雰囲気もピリピリしています。
安田の怒号、俳優のほとばしる汗。
湿度が人の熱気で80%を超えています。(実際の湿度計で観測)
休憩時間には大型扇風機で換気、
それでも足りずにウレタンマットを団扇代わりに熱気を扇ぎ出す。
まさにサウナ状態。
酸素の薄さは高地トレーニング並み。
そんな中で稽古をしております。
山の手事情社の基礎稽古に《二拍子》という稽古があります。
これは簡単に言うと感情(喜怒哀楽)を体で表現する稽古なのですが、
今日は二人一組で相手のポーズを見合い、
体に負荷をかけていく稽古をおこないました。
私は山本芳郎氏と組んだのですが、彼の身体性の高さには本当に驚かされます。
まず、動作にバリエーションがあり、澱みない。
本当は私が彼の動作に負荷をかけていかなくてはならないのですが、
しまいには私が彼の真後ろで真似をしていました。
一つ一つの動作が私の感覚になく、身体が悲鳴を上げている。
直線的な動きしかできない私にとって、
山本氏の動作は大きなヒントとなったように思われ、自主稽古でも実践してみる。
ここでも身体が悲鳴を上げる。
自分の不器用さに本当に呆れてしまう。
20分もやっているとヘトヘトになってしまう。
あと2週間、ここからが正念場。あがいてみせる!
浦 弘毅