11/05/09

傾城反魂香/ルーマニア

モテ期到来

こんにちは。
安部“マックイーン”みはるです。
山の手事情社のルーマニア・ツアーも今年で3年目。
今年こそはと鼻息を荒くしていたもののキャストになれず、
キャスト決定直後見に行った「シュールレアリズム展」で
”・・・そして三度目を逃した”という作品を見つけ、
異常に感情移入して帰ってきた。
絵って不思議なエネルギーがあるんだな〜。

というわけで、現在は気持ちを切り替え、
衣装隊長としてバリバリ縫い縫いちょきちょき。

自慢じゃないが、私は未だ”モテ期”なるものを迎えていない。
バカヤロー!いるんだ!そういうやつも。
ところがここ最近、何やらモテモテ。
これはもしや来た?

ミシンをかけようとすると、
後輩の佐織に「間違えました。」と呼ばれて必死で修正作業をする。

ご飯を食べようとすると、
研修生に「仕事ください。」とキラキラしたお目々で見られる。

22時を過ぎた稽古後に美智子先輩に「なんかやるよ。」といわれ、
「もう大丈夫です。」と言うとすんごいがっかりされる。

同期の永里子に「ミシンの糸通しおちえて〜えへ」といわれる。

演出の安田氏より衣装作業の報告書を提出せよと指令が来る。

笑顔が素敵な衣装デザインの村山綾さんより難しい仕事が沢山来る。

もう〜みんなそんなにアタシがスキかぁ?
ポポポポーン!
歌でも歌わねば乗り切れん。
いや、もしやこれが中間管理職?
サラリーマンってすごいんですね。
お父さん、今までありがとう。

そんなこんなで出演者はもちろんのこと、
スタッフも全力疾走で本番に向けて走っている。
こんな現場はそうそうない!

日本の皆さんも楽しみに待っていてくださいね。

安部みはる

11/05/07

傾城反魂香/ルーマニア

むちゃくちゃな話

最近、「古事記」について少し知る機会がありまして、
内容等全く知らなかったのですが、
とても無茶苦茶な話であることがわかりました。

ごく簡単に言うと、
天皇が誕生する前の時代、
神が日本を創る話なんですが、
その内容が、神と神がセックスしたり、
その神が日本大陸を出産したり、
とにかく、んなアホなっ!ていう話です。

んなアホなっ!といえば、
今や国民的漫画の「ワンピース」。
これも、主人公がゴム人間だったり、
剣士が船を真っ二つに斬ったりと無茶苦茶です。

そして、今稽古している『傾城反魂香』も
無茶苦茶な話です。
襖に描いた虎が飛び出して敵を蹴散らしたり、
女が幽霊になって嫁入りしたり、などなど。

三作品とも冷静に見れば
くだらなくてバカげている話なんですが、
こういう無茶なことや有り得ないような出来事に
直面している人間の行動は本当に面白い。
「古事記」の話を聞いたとき、日本人は昔から
無茶でバカげた物語が好きだったんだなと思いました。
まあ、「ワンピース」は少年漫画なんで軽いですが。

日本的無茶話『傾城反魂香』は世界に通用するのか。
日々猛稽古中!!

谷 洋介

11/05/06

傾城反魂香/ルーマニア

衣装作業

はじめまして。
新しく劇団員になりました、鯉渕翼です。

稽古も本格的になってきた『傾城反魂香』ですが、
今私は衣裳を少し手伝っています。
と言っても縫い物もミシンの扱いも
中学校時代の家庭科の授業レベルなので、
メインの作業は少し練習しないとできそうにありません。
なので今はひたすらジーンズのダメージ加工をしています。
カッターの刃の反対側のてっぺんで生地を削るのですが、
横糸を残して削るのは意外と難しいもので、
油断すると穴をあけそうになります。

さらにものすごく繊維が舞うんですね。
マスクをしないと鼻から固まって出てくるそうです。
その前に鼻炎を起こしそうですが。
だんだんと首と右肩甲骨あたりが痛くなってくる
地味な作業ですが、やはりなれて来るもので、
9つも削り始める頃には傷の大きさや幅なんかを
ある程度自由にできるようになったりします。
また1つ役に立つのかたたないのかわからないスキルを手に入れました。

こんなことしかしていませんが、
衣裳の完成が楽しみです。

鯉渕 翼