稽古場日誌を書く時、なぜかイベントのある日に当たる事が多い気がします。
チラシの写真撮影だったり、年末最後の稽古だっり…
ラッキーなのか?プレッシャーなのか?
今回は、劇場の下見です!
ひゃっほう!!ここで暴れるんだぜ!!
私達!!ドキドキするぜ!!!
な、筈なのですが。
久しぶりの早起きのせいか?
テンション低めの研修生。
(だ、大丈夫だろうか。)
焦らない自分に焦りつつ、劇場にフェード・イン。
現在公演中の舞台装置があり、なんとなく
ひとの家におじゃましているような気分。
おとなしく会場を徘徊する私達。
しかし、
「おお!!噂の裏階段だ!!」
もしかしたら使うかもしれない、と言われていた
舞台裏の階段を発見!
一気にテンション・アップする私。
さらに裏からどれくらい声が聞こえるか、
検証のために叫び、泣き、階段を駆け上がり、
桃香と喧嘩をして、テンションひたすらUP!UP!UP!
結果、斉木さんの指示がよくわからなくなったり、
「どつきたくなるほど、うるさい」と言われたり。
教訓。
舞台上で演技しているときと同じ、
役者は常に冷静と情熱の間にいるべし。
舞台上の冷静と情熱の間は、でも常温ではいけないと
言われました。
片方からはブリザードが吹きつけてきて、片方からは
炎で炙られる、カオス。
最近、「煉獄」という言葉を知りました。
死んだ後、天国に入る前に罪を清める為に炎で焼かれるところ。
天国と地獄の間。
一歩先には天国が待っているが、今は地獄。
「The Dead Father」の稽古でも、自分の地獄はなにかを問われるが、
自分がどんな炎に焼かれてるのかがわからない。
痛みを感じてるのに、身体のどこが焦げてるかわからないような。
普通の生活なら、「痛いなあ」と思うだけで放っておいてもいいのに、
「The Dead Father」ではその焦げてる部分をじっくり観察。
ああ、想像するだに痛い。
でも、想像だけで終わらせちゃいけない。
自分がやる役のなかに、特に自分と近い、というかほぼ私じゃん!
なヤツがいます。
暗黒時代だった大学生の時の自分、そっくり。
やってることもそっくり。
なのに焦げた匂いがしてこない。
今観察している部分は、まだ炊きたての白米のようです。
出てこい、おこげ!!
ちなみに、下見ですが、
いろいろ試しているうちにアクシデントが発生。
最後の30分ほどは解決の糸口が見えず、煉獄気分を味わうことに…
ああ、痛い!!
水田菜津美
「The Dead Father」公演情報
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