14/03/16

ヘッダ・ガブラー

『いよいよ劇場入りです』

今日、劇場入りします。
会場である文化学院講堂は、昨年「ひかりごけ」の公演をやりましたが、
私は俳優としては初めての場所なので非常に楽しみです。
というのは、ここ、とてもいいのです。
何がどういいか言葉にするのが難しいのですが、
劇場らしくなくて、観客を異空間に誘いやすく、
なんとなくおもむきを感じると言いますか…。
私はとても好きです。

いろんな場所でお客様とお会いできるのは、
舞台俳優という職業の喜びの一つです。

さて、『ヘッダ・ガブラー』の場所は、一つの部屋。
そこにいろんな人が出入りするのですが、
ヘッダだけは、劇中ずっとこの部屋にいます。
それも、この物語の鍵になってきます・・・。

私は今回、二役をいただきました。
その一つがメイドの役。
この部屋に出入りする人は彼女の許可を得ねばなりません。
本人が知ってか知らずか、
ヘッダからすればまるで監視されているようなのです。

さて、どう演じますか?
お楽しみに! 劇場でお会いできることを楽しみにしております!!

倉品淳子

14/03/15

ヘッダ・ガブラー

『み、みえる…!!』

思っていることが100個あるとすると、口に出すのは5個か6個、というのが『ヘッダ・ガブラー』という作品です。
残りの94個、95個は俳優が声と身体と、オーラで表現しなくてはならない。
私の大好きなスピリチュアルな領域に足を踏み入れるわけです。
それプラス、お客様の想像力、これです。
つまり、素晴らしくぴったり行ったときは、思っていた100個以上の事がわかってしまう可能性があるということです。
ファンタスティック!
先日稽古場に様子を見に行った時は、イェルゲン・テスマン(川村岳)が居間で内緒話をしているヘッダ(山口笑美)とレェーブボルク(浦弘毅)のところにパンチ(お酒)を持っていくシーンを延々30分以上やっておりました。
グラスはいくつか。
手持ちか。
おぼんにのせて持ってくるか。
どんなおぼんか。
四角か。
丸か…

細か!!

アンデルセン童話「裸の王様」を思い出しますね。
そこにはふたつのグラスがみえる、みえる、みえる!

さて、グラスひとつにこれだけこだわる山の手事情社の『ヘッダ・ガブラー』。
完成したらどうなってしまうのやら。
皆様の目に何がみえるでしょうか。
ぜひ、劇場でご確認ください!

安部みはる

14/03/14

ヘッダ・ガブラー

『この芝居おもしろい! 』

この前、『ヘッダ・ガブラー』の稽古を見学した。
私はそもそもこの『ヘッダ・ガブラー』が苦手であった。ストーリーは面白いけど、登場人物と時代背景がいまいちピンと来ないし、台詞が膨大に感じられ、あまりストーリーが展開しないように思われ、飽きてしまう。または退屈に感じてしまうのだ。

それがこの前のヘッダ稽古を見学していたらそんなモヤモヤが吹き飛んだ。
身体をよく動かし、熱気で頭がやられそうな稽古場が目を覚ましてくれた。


この芝居おもしろい!


要は観客にどう見えるかだ。どう感じられるかだ。どう伝わるかだ。
今この人怒ってる! 喜んでる! あ、この人魅力的だ! とか、お客さんが手に取るように分かるかどうかだ。
この芝居、そこをどれだけ盛り込めるかがカギだと思った。

台詞の量にやられてしまうと何でもない退屈な芝居になるが、ちゃんと盛り込んでいけばとっても素敵で愛せる空間になる!
……………と、一人で勝手に確信してました(笑)


でも、お客さんの目線って案外わかりません。
舞台上でテンションあがって熱狂しちゃうと余計見えづらくなってくる。


これがなかなか難しい。
やっぱり日常生活から自分の振る舞いが相手にどういった印象を与えているのか、その人の心の状態を逐一把握する能力が必要だと思う。


相手にどう伝わってどう感じられているのか把握できてないということは相手の気持ちに気付けていないということで、 相手の気持ちがわからない人はここの目線が足りないから演劇に向いてないのかなって思った。


そんな事を見学しながら考えていました。
山の手事情社公演、『ヘッダ・ガブラー』よろしくお願いします。


高坂祥平

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