14/03/11

ヘッダ・ガブラー

「ヘッダ・ガブラー」上演に向けて  浦弘毅編

映像でお届けする、「ヘッダ・ガブラー」への意気込み、
第六弾は、浦弘毅です。



*****************************
「ヘッダ・ガブラー」
※ 公演詳細は、タイトルをクリックしてください。
*****************************

14/03/10

ヘッダ・ガブラー

『ギトギト』

こんにちは。現在休団中のミズヨリです。


昨年、『道成寺』でルーマニア、モルドバツアーに参加しました。
久しぶりの演劇。久しぶりのステージ。
演劇ってこんなに楽しかったっけ!? と思うくらい
たぶん、一番元気に充実した時間を送っていたのではないでしょうか(笑)


その余韻が残って、実は次回公演ヘッダ・ガブラーの稽古に参加していました。
稽古は読み合わせから始まったものの、すぐに台本を持ったまま立ち稽古。
そこでよく話されたいたのが「どういう間取りなんだ? 」ということ。
このお話は、1つのお屋敷の中で展開されます。
で、どう考えてもソファーセットが多い。
なんでこんなにソファーがあるの? を、日本人の私にはわかりません。
たぶんこんな配置。という設定を共有して台本持った役者が
こんな感じ、と進めて行く新作創りはそれはそれは楽しい時間でした。
夏の間だけ参加させてもらい、先日通し稽古を拝見。
台本上では3時間くらいかかるであろう話が1時間40分。


ふうむ。


ここからは私が思うヘッダ・ガブラーという作品についてです。
登場人物は全員自分の事しか考えてません。
「こう言うから、こう返事を返してね」
という、相手の反応を予想した言葉を吐く女性達。
ギトギトの欲望。
そんな中で、ヘッダは唯一正直です。でも、表に現すのがへたくそ。
大人になりきれていない女性。
ヘッダは我がままな悪女と解釈されている事が多いようですが
私は最も正直に生きている人だと思っています。
だから、どうにもできなかったんでしょうね。


さて、そんな作品を山の手事情社はどう見せるのか?


通し稽古では、まだ模索中でした。
全員がバラバラで、それはそれで面白かったけど、
公演となるとそうはいきませんね。


そこで安田氏のイメージが話されました。
衣裳のイメージ、俺こんな感じにしたいと思ってるんだ! というイメージ。
そのイメージは、なんとまあ、私の好みにドンピシャでした。
ここに書けないのが残念です。
あーその世界に入りたい。見たい。見せてください。魅せて!


演劇は映画と違って、建物や物、今私たちが生活している状態を
全て排除して想像させる事ができます。
ですが、その想像は容易くありませんね。
映画ですと状況を整えて演技できますから、見ている人の理解が早いです。
では、その状況が整っていない演劇はどうするんでしょうね?
何をどう見せる(魅せる) のでしょうね?


今そこを試行錯誤してもがいている私の仲間達がいます。
そしてきっと、舞台にあげてくれるでしょう。


ひかりごけ以来の少人数作品。
とても楽しみです。
皆さんも楽しみじゃないですか?


どうぞ足をお運び下さい。


水寄真弓

14/03/09

ヘッダ・ガブラー

『ここだけの話ですが』

今回タイトルロールを演じる山口笑美は、
私が研修生のときに担当でみていただいた先輩です。
いままでたくさんお世話になってきて
こんなこと言うのはなんですが、
当初、いつも明るくて若々しい笑美さんと
ヘッダ・ガブラーのイメージがいまいちつながりませんでした。

笑美さんは人に対していつも温かく、優しい。
誰とでもちゃんと正面向き合って話をするし、
メールのやり取りも丁寧だし、
(メールは必ず最後は後輩が送って終えること! )
私が妊娠中は、ご自身が出演する本番が近くなっても一緒に頑張ろうと励ましてくださった。

誰とも打ち解けず、他人への愚痴ばかりのヘッダとはまるで違う。
それに死ぬほど退屈な毎日を送っているヘッダと違い、
笑美さんはいつも演劇に熱い情熱をそそいでいる。

ヘッダと笑美さんの共通点といえば
髪の毛へのこだわりでしょうか…。
ヘッダはテアの髪の毛に嫉妬しますが、そういえば、笑美さんは前髪の分け方がずっと変わりません。

あまり関係ないか…。


ただ時々、笑美さんの舞台への情熱のなかには、
謙虚過ぎるような一面を感じることがあります。
これだけ経験を積んできているのに、
「私なんて」 というか、
何か途方もなく理想が高すぎるというか、
自分自身を簡単に肯定しないで常に闘いもがいているような姿を見ることがあります。
ほんとにほんとに、普段の表情とは裏腹なのですが、
私は実は表現者として笑美さんのそういうところを尊敬していて、
そういうところ、もしかしてヘッダとつながるんじゃないのかなあ。


いま稽古場では山の手事情社の、山口笑美の『ヘッダ・ガブラー』 が少しづつ姿を現してきています。
いままで観てきたあの方とは全く違う姿が観られると思います。

ぜひ劇場に足をお運びください。

越谷真美

Top «« .. 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 .. »» Last