14/02/20

つぶやきとざんげ

正直言いまして 

正直、山の手事情社の公演に向けての稽古はヤバイと思う。

正直、器用な人間にしかできないと思う。

正直、時間がいくらあっても足りない思う。

研修生修了公演まで2週間を切った…(ゴクリ…)

構成演劇という手法は初めての経験である。
去年の今頃、前年度の研修生修了公演を見て、非常に感銘を受けた覚えがある。
自分もそれが体験できる。
なんという喜びであろうか、そう思っていた。
いた。いたのだ。いたのだがしかし、そうは問屋がおろさなかった。

構成演劇はたくさんのシーンで構成されている。
ここではこの役、あそこではあの役。
《ルパム》があって、《まんざい》があって《ものまね》があって。その他云々。
※《ルパム》山の手事情社オリジナルのダンス
※《まんざい》山の手メソッドのひとつで2人で感情を爆発させて話をすること。
※《ものまね》山の手メソッドのひとつで、身近な面白い人の真似をすること。

1公演で1つの役ですら、ひぃひぃ、ぎゃあぎゃあ言いながら向き合ってきた私なのだ。
何事も不器用な私なのだ。
急にそんなに沢山の役やシーンをこなせる訳ないのだ。
全てに対応しきれる訳がないのだ。

でも、やらねばならぬのだ。

だからここはもう、ただひたすらに流されるまま行くしかないのである。

ただひたすらに演出家・倉品淳子を信じて。

ただひたすらに今期8人の仲間を信じて。

ただひたすらにお客様が楽しんでくれることを信じて。

どうぞご来場お待ちしております。

松崎亜弥

14/02/16

その他

「つぶやきとざんげ」、「ヘッダ・ガブラー」の稽古場日誌始まります。

1月の「ドン・ジュアン」にお越しいただいたお客様、応援してくださった方々、まことにありがとうございました。
山の手事情社は、2月、3月にも公演を控えておりますので、ぜひそちらにも足をお運びください。

2月は、毎年超満員になる、研修生修了公演がひかえております。
タイトルは「つぶやきとざんげ」
現代日本に住む若い世代の彼らがつむぎだす物語や世界に、ご注目ください。
今年は、演出を倉品淳子、安部みはるが担当いたします。

3月には、山の手事情社初の試みとなる、近代作品を《四畳半》で演じます。
近代劇の父と言われる、ノルフェーが生んだ作家、ヘンリク・イプセンの作品。イプセンは有名な作品をいくつも残していますが、その中から選んだのは、
「ヘッダ・ガブラー」
山の手事情社の挑戦を、ぜひお見逃しなく!

まもなく、各公演の稽古場日誌が始まります!


*****************************
◆2013年度研修プログラム修了公演
「つぶやきとざんげ」
◆山の手事情社本公演
「ヘッダ・ガブラー」
※ 各公演詳細は、タイトルをクリックしてください。
*****************************

14/01/27

ドン・ジュアン

『画竜点睛』

舞台は観客の視線にさらされて初めて本当の作品になるのだとつくづく思う。

ど緊張で舞台に向かい観客の目線や呼吸を肌で感じた時、今まで稽古してきたことに自信を持てるようになったり、逆に自分の至らなさに失望することは多々ある。

終演後、お客様の感想や激励の言葉に感激し、ありがたいなといつも感謝の気持ちでいっぱいになる。

それも理由のひとつ。

舞台に立った瞬間、今まで想像もしなかった感覚が身体じゅうを駆け巡ることがある。
たくさん稽古を積み重ねてきたのに稽古場では味わえない感覚がぱっと開かれる事がある。
扉がさーっと開いていく感覚。
なんとも言えない感覚。
言葉にはなかなかできないのだが、もしかしたら、作品の背後にある大きな魂みたいなものがあって、それを感じているということなのだろうか。
そういう時は観客も一緒になって感じているものだ。

舞台芸術にしか味わうことのできない瞬間だ。
観客の目が舞台を導いてくれるのだ。

「ドン・ジュアン」はもっと沢山の人に観てもらいたい作品だと確信している。

今日は休演日。
山の手の公演にしては珍しいスケジュール。
出演者達はしばし休憩をとって明日また劇場へ向かう。

後半戦、皆様の御来場心からお待ちしております。

岩淵 吉能

Top «« .. 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 .. »» Last