10/03/24

春琴しよう

コンセプトは秀逸

先日、みんなで本番用のヘアメイクをして、
通し稽古をしました。
本番が近づき皆の血走った眼が錯綜する近頃の
稽古場に、久しぶりに笑顔が帰ってきました。
特に女'sたち。
キャッキャキャッキャしながら自前のメイク用品を
取り出し、この色が似合う、このリップが好きなどと、
まるで給湯室のOLのよう。(←表現が昭和)

キレイになるっていいことです。テンション上がります。不思議なくらい、自分に自信が持てるようになる。
着飾ることはムダじゃない、と思います。
年相応に肌のアラを隠しながらきちんとメイクする
中村と私、若々しさ満点の肌にチークを伸ばす桃香、
ギャルメイクばりに厚くアイラインを引く明香、
「メイクの順序がわからない!」と小学生のような
初々しさで周りに教えを乞うあいか。
女'sが嬉々として鏡の前に座って
パタパタとやっていたら、髪をセットした石原が
部屋に入ってきました。

その姿を目にして…

女's大爆笑!!

石原の髪がものすごいことになっていました!!
直毛の髪をハードジェルで固め、それを何束かに分けて
ねじって作った髪型。
インパクトは抜群なんだけど、残念なことに
面白おかしいヘアになってしまっていました。
彼には彼なりのコンセプトがあったようです。
曰く、「針で目を刺した佐助という風にしたかった」と。

う、うん。
そのコンセプトはいいと思うけど…
どう見てもドレッド失敗したひとみたい…
針じゃなくて、
犬のフ〇がたくさんぶら下がってるみたい…


女'sに散々笑われたあと辛辣なダメ出しをくらった
石原は、不満気な表情を浮かべながらハードジェルを
落としに行きました。

その後、岩淵さん、真美さんと劇団員の皆さんに
あぁでもない、こうでもない、と人形のように
いじられて、石原の髪型は決まりました。

どんなヘアスタイルになったかは、
当日、劇場でお楽しみください。

大丈夫だよ、石原!
ちゃんとイケメン風になってるよ!!
女'sはイチコロだよ(←単語が昭和)


中澤美穂

10/03/24

春琴しよう

着替えに見る気持ちの冷め方

現研修生は
男子が3人、 女子が5人で構成されています。

ここで、問題になってくるのが稽古後の着替えです。
暗黙のルールとして、人数が少ない方が、
広い着替えやすい場所を譲るというものがあります。
女性陣のもたつく着替えを待つハメになる男性陣。
まあ、最初はこんな感じでしたが、
「どうでもよい空気感」がいつのまにか女性陣の中に
蔓延し、現在では平気で男性陣に混じって
着替えしています。
男性陣も、徐々に、
生着替えへのリアクションが薄くなりました。
異性にドキドキする感覚が無くなっていくのを
体感しています。
稽古では毎日惚れた腫れたをドキドキしながら
繰り返しているのに…。

しかし、どうしても女性陣が嫌悪する存在があります。
石原です。
石原は着替えの時、なぜか上下一緒に着替えます。
普通、上下分けて慎ましく着替えるはずですが、
石原はパンツ一枚になります。

パンイチ…。

思春期に父に感じた感情を思い出しました。


村田明香

10/03/23

春琴しよう

どうしてこうなるの

ベタ稽古が始まってから、
「坂野ってウエスト細すぎるね」
と頻繁に言われるようになりました。
元々、中肉中背だったのですが連日の稽古ですっかり痩せてしまったみたいです。
家で恐る恐る体重計に乗ってみると、大学1年生当時と同じ体重になっていて驚きです。軽い。軽すぎる。

今年の研修生男性陣3人共
背の高さが同じ位(170cm弱)。
石原は元々痩せていたのですが、
高橋も明らかに細くなっている。
そして自分も体の線が薄くなってきており、
貧弱トリオにならないか心配です。
よし、これから公演まで食べまくってやる。

ちなみに、研修生女性陣は公演に備え、
一様に増量傾向らしいです。

同じ稽古をしていて、
どうしてこうなってしまうのでしょう。
その答えが『春琴しよう』で解き明かされる?


坂野 寛