10/04/30

オイディプス王

女の花園、男の楽園。

オイディプス、やってます。
先日は、劇中で使用される(であろう)短いシーンを創作するという事で、女性劇団員12人が3チームに分かれ打ち合わせ。 2Fにて。

その間、男性劇団員は男ルパ(男性ルパム→男性のみで構成される山の手特有の動き)の確認。 1Fにて。

たまに2Fに上がると、扉の向こうの2スタでは女達の声が。
「ウフフフフ」「ダハハハハ」「§*#%??!!」
…凄い爆発力。 恐いもの見たさよりも、もうずっとそっとしておきたかったのです。
小道具も色々使ったのか、ミーティングルームも散らかりがち。
400g入りヨーグルトのフタが開いたまま、スプーンも突っ込まれたまま。 一人アメリカ人が居るな。
何気に賞味期限を見ると、4月2日。 今は4月26日。
…おい。

1Fに降りて1スタの扉を開けると男達はキャッキャしながらマットに飛び込んでます。 到底劇中で使われないような動きまで繰り出します。
あぁ、修学旅行のプロレスごっこ。
とてもリラックスムード。

…いや、決して男女間が仲悪いとかではないんですよ!!
でも、完全に男女が分かれるのは珍しい事なので、新鮮だったのでは。 単に。 うん。 きっとそうだ。


こうして、オイディプス、鋭意創作中です。
秋の日本での公演が楽しみですね。


文秉泰

10/04/27

オイディプス王

真っ向勝負で。

稽古前、近くの神社にみんなでお参りに行きました。
「ツアーメンバーが無事、怪我も病気もせずルーマニアに行って戻ってこれますように」

あっ。しまった。

「観た人の印象に残り、なおかつ楽しんでもらえますように」ってお祈りするの忘れてた!

でも待てよ。そこは神頼み出来ないところじゃないか。無駄にお願いしなくてよかった。
自力で頑張りますから、どうかみんなの体を健康に保ってください。

しかし、ギリシャ悲劇、恐るべしです。
現代の私たちを叩きのめす想像力。この作品が出来た頃、日本は土器を作って縄で模様をつけていたのに、ギリシャの人たちは国の行事として演劇祭をやっていたんだから驚き。
当時の人たちはテレビも映画もないから、ものすごい衝撃だったろうな。

で。テレビも映画も溢れている今の世界で、観ている人に衝撃を与えられるように、山の手事情社は真っ向勝負の準備中。
果敢にオイディプスに戦いを挑んでいます。

そんな稽古場はいつもの如く熱い、暑い、空気薄い。
結露上等、自力本願、俺等最強、そこんとこ夜露死苦。

さて、この汗と湿度と涙の結晶(になる予定)、まずはルーマニアで演じてきますが、9月には東京公演。ご安心ください、日本でも観れます。

乞うご期待。


園田恵

10/04/22

オイディプス王

ようこそ 山の手雑技団へ

今日から劇団に新しい仲間が加わりました!
石原石子と村田明香です。
劇団共々よろしくお願いいたします。


先日の稽古は話し合いが中心だったため、実際に身体を動かす稽古は今日が初めての新劇団員の二人。
明らかに緊張している二人を待ち受けていたものは、、、、
マットです! まずは受身の練習。
この稽古になると、水を得た魚のようになる斉木さんが、マットが千切れんばかりに体を床にうちつけています。山本さんの受身は鮮やか過ぎて、もはやよく見えません。あまりの激しさに、新人明香は目が点に。見よう見まねで受身の態勢をとってはみますが、
まるでその姿はラッコのよう。がんばれ、明香!
一通りの受身が終わると、今度は器械体操です。
前転、側転、倒立前転、飛び込み前転、ロンダットなど、次々と安田さんの指示が飛びます。
何事もなかったかのようにすっと回転する浦さん。
「俺出来っかな」といいながら出来ている川村さんと岩淵さん。ふと明香を見ると、更に表情が硬くなっています。怖がらないでいいんだよ、明香!
そういえば石原はというと、不安な表情を浮かべつつも、ソツなくメニューをこなしております。前方転回なんて軽々やっちゃっております。それにしても表情は硬い。笑え、石原!

やがて締めのデザート「蹴上がり」で、アップの時間は終了。そう、コレは、まだアップなんです。この後六時間にも及ぶ稽古で、二人の表情がさらに強張っていったのは言うまでもありません。
(まあ、他の劇団員も総じてですが・・・。)


三井穂高