09/02/01

drill

『drill』/こんな俺だけど。

最近何かにつけ、のんびりとかマイペースとかB型とか、残念な意味で、片付けられがちな越谷です。
とうとう後輩にまで「ぶっちゃけ苦労してない人生送ってそう(笑)」ってなめられてしまいました。

先日、「チェ 28歳の革命」という映画を観てきました。
革命家チェ・ゲバラがカストロと手を組みキューバ革命を成功させるまでを描いた作品です。
ゲバラ役を演じたべネチオ・デル・トロがもう
か、か、か、かっこよくて痺れる!!!!!
チェ・ゲバラは実在した人物で、
哲学者サルトルに「20世紀で最も完璧な人間」とまで言われたカリスマ。
べネチオ・デル・トロは彼を演じるにあたって役作りと
リサーチに7年も費やしたそうです。
7年ですよ、7年。
そりゃカンヌ映画祭で賞も取るわけだ。

いや、でも役者は人間の魂を表現するもの。
完璧と言われた人物を演じるには必要な時間だったのかもしれません。

我ら「drill」も痺れるような舞台にしたい!
しかし、7年も費やしていたら悲しいかな、
飢え死にしてしまう!!

さてどうすれば、
どうしたらできるんだ。

「もしわれわれが空想家のようだといわれるならば、
救いがたい理想主義者だといわれるならば、
できもしないことを考えていると言われるならば、
何千回でも答えよう、
そのとおりだ、と」
by チェ

革命を諦めてはいけない、ぜ。


越谷真美

09/01/30

デコ

『デコ』/どこまでいっても

こんにちは。
研修生一のウブ女(チクショウ…)の坂口幸枝です。

インフルエンザの恵も復活、舞台装置も届き、あとは肝心の芝居の中身を作るばかり。
それがまあ大変。
同じことが繰り返し出来ない、何処まで狙ってやってるのか分からない、やっているつもりだけどそう見えない…。
「前回と違ったよ。」川村さんからその言葉を一日に何度言われることか。
あぁっ!
繰り返し同じことが出来るのが技術なのに。先輩が、「出来るか出来ないかしかないんだから。」と4月に言ってたっけ。
そうです、出来ないのは私のせい。

「普段からそうだからなぁ。」これも稽古場でよく聞く言葉。
ああぁっ!!!
日常から見直さないと駄目ってことか…。
そうです、どこまでいってもワタシのせい。

課題は山積み、でも当然のことながら初通しの日、そして本番は近づいてくる。
どうなることやら…。
でもでもっ!やれることをやるしかない。どこまでいっても私のせいだから。
へこたれないのだけが取り柄の坂口幸枝でした。


坂口幸枝

09/01/29

drill

『drill』/悲しくても腹は減る

先日、身内のお葬式がありました。
通夜から火葬場まで付き合ったのはこれで二度目です。そこには、身内だからこそ感じる様々な人間模様がありました。

祖父は、みるみるうちに呆け始め、志村ケンのコントばりに「今日何日よ?」と聞いてきます。

従兄は、喪主の代わりに謝辞を言うことになり、自分の父親が亡くなったにも関わらず悲しむ余裕もないほど緊張しています。

伯母は、数日前に母を怒らせてしまったため、まともに目を合わせられず、何はともあれお互いの関係の修復を図ろうとします。

そんな中見てはいけないものを見てしまった瞬間がありました。通夜の後の食事です。テーブルの真ん中に上等な寿司が並んでいるのを見たとたん、みんなの顔色が変わります。気がつけば皆、寿司が取れるかどうかを頭の中で計算しています。寿司は食べたい、でも露骨にそれは出せない、という心の声が聞こえてきそう…
がああっ!!!!!
心の声ではなく、実際に目の前では寿司争奪戦が始まっていました。
「ちょっとあんた、取り過ぎじゃない?!」
「これカンパチ?カンパチは食べられないからあげるわ」


さっきまで泣きに泣いてた人達が、完全に寿司に踊らされいます。ウニとトロはしっかりゲットした私ですが、身内としてちょっと恥ずかしくなりました。

悲しみ方には幾通りもあるぜよってことと、旨いものには叶わないってこと、分かった二日間でした。


三井穂高