08/07/20

YAMANOTE ROMEO and JULIET

受継ぎ・変化

ラードーーシミーーーーーー
ミーソーーミラーーーーーー
ラーソーーファソーーーーーー
ソーファーーミレーーーーーー
ミレドーーレミーーーーーー

これはなんでしょう?
正解は『ロミオとジュリエット』の曲です。
弾いてみると、聞いた事のある曲となります。
きっと皆さんもどこかで耳にされていると思います。

小学生の頃、エレクトーンを習っておりました。
私たちが次の演目でやる、と聞くまで、
弾いた事があったなんてすっかり忘れていました。
今でも弾けますね・・・。
あの頃、話の内容等全く知らずに弾いてました。
今ならもう少しうまく弾けそうなんですけれど、
残念ながら、もううちにはエレクトーンがありません。

幻想序曲『ロメオとジュリエット』は、
1869年にチャイコフスキーがシェイクスピアの戯曲
『ロミオとジュリエット』を題材として作曲した序曲です。
その後、セルゲイ・プロコフィエフがバレエ音楽にして、
今では『A Time For Us』という曲になり、
歌詞がついています。

『ロミオとジュリエット』は、
シェイクスピアの作品が現代まで受継がれているのと
同じように、曲も受継ぎ、変化されているのですね。

さて、私たちはどのように作品を変化させるのでしょうか?
私自身も楽しみです。


水寄真弓

08/07/18

YAMANOTE ROMEO and JULIET

オーケストラみたいに

山本でーす。

毎日それはそれはくだらないショートシーン作りや
アイデア出しが行われてます。

一応ロミジュリの物語から拾ったテーマをもとに作っていますが、そもそも役者というのは勝手に飛躍していくのが性なので、出来上がるものは一見するとわけがわからない意表をついたものばかりです。

新作の芝居の全体像は一向に見えない中、材料ばかりが出揃っていきます。
映像に記録してたら、もう4〜5時間くらいフィルムをまわしている状態です。

いっそのこと全部お客さんに見せちゃえよ!
という気にもなってきますが、実際にはこれから膨大な量の材料がカットされていき、たくさんの「演技の水子」が生まれていきます。

ところで役者と演出の関係は作家やライターと編集者の関係に似ています。

作家が思いつくまま書いたくだらない文章や短編が、
編集者の抜群の編纂作業によってまとめられると
それぞれのもとの文章をはるかに越えた効果的で面白い内容のものになることがあるように、
演出の編纂作業によっては、もともと提出されたどうってことのないシーンが全然違う見え方になったり意味の深いものに生まれ変わったりします。

というかそうなってくれればいいのですが・・。
俳優と演出が理想的に分業していけると、僕らは僕ら以上のものとして観客の前に立つことができます。
僕らの「ナマ」をそのまま舞台に上げたほうがいいとなると意味がないですね。
今の混沌とした断片がどんな風に命を吹き込まれるのか、
ほとんど不安ばかりですが、少しだけ楽しみでもあります。

なんとかお客さんが目を見張る芝居にしたいと思います。
素敵な文章や写真が満載のかっこいい雑誌や写真集、歴史に残る絵巻物のように。

そのためにも、あまり余計なことは考えずにやるだけのことをやるだけです。
結局、役者が向かう敵は頭で勝手に作り出したものじゃなく、いま目の前にあるものだけですから。


山本芳郎

08/07/17

YAMANOTE ROMEO and JULIET

妄想たち

『ロミオとジュリエット』と聞いて、
真っ先に浮かぶのはやはり「恋愛」ですかね!?
恋に落ちてたった4日間のうちに結婚して、
あげくのはてに死まで経験してしまうなんてっ!

マジありえね〜!!

相手が死んだら自分も死んじゃうって、
口では「○○君が死んだら私も死んじゃうかも」
とか言いながら実際はきっと死なないんだろうなと思います。
現実問題、恋だけに全てを捧げるなんてわけにはいかないのです。

けどやっぱりロミジュリの一直線の恋って羨ましい!
憧れます!!
あぁ〜あんなに想われた〜いあんなに想いた〜い

で、とりあえず妄想で満足します。
昔の人もこの作品を見て妄想にふけって楽しんだのでしょうね。


さて、只今稽古場では妄想を具現化する作業にあけくれています。
安田氏から出されたお題を元にチームに別れてのショートシーン作りです。
『ロミオとジュリエット』と聞いて「恋愛」いえいえ全く違う世界がでてきてますね〜

先日、私のチームは土の上に座わりジョウロで水かけられてたりしてました。(内容より終わった後の片付けが大変でしたけど(-_-;))
今日は新人女優3人と一緒のチームになり初セッションにわくわくしながら作ってました。
結局追い詰まって無理くりジューサーミキサーを使って作ってみたり。

他のチームでは、仮面つけて傘さして外歩いている者いたり、でっかいビニール袋に入っている者いたり、プリンすすってたり、裸体披露したり(キャッ)etc・・・

どれが本番にのるか分からないので詳しくはお知らせできませんが、ロミジュリて恋だけじゃないんですよ〜
一般的なロミジュリとは想像つかないぶっ飛んだ世界が出てきてます。
毎度のことながら、みんなよく考えつくな〜と感心してしまいます。

これから俳優の妄想と、演出である安田氏の妄想をすりあわせていき山の手版『ロミオとジュリエット』ができあがるのですが、今の時点ではどうなるのか全く
想像がつかない!
まだ俳優の妄想たちは足りなさそうなので、演出がもぃいい〜!というまで身をけずって出して出して形にしていきますっ

次の稽古どんな妄想たちが出てくるのかな。

山の手版『ロミオとジュリエット』 お楽しみくださいませ。

山口笑美でした。