08/07/27
一目惚れ
爆弾が落ちたような一目惚れは自分にあっただろうか?
ロミオとジュリエットを改めて読んで思い返してみた。
今でも記憶の中に鮮明に残っている一目惚れがある。
幼稚園の時だ!
川崎市の幼稚園に通っていた私は担任の前原紀子先生を
先生とかッ!母親的存在とかッ!ではなく、女性としてみていた記憶が残っている。
本当に大好きで一目惚れだった……。
嫁にしたかった・・・・。
この世に生を受けて間もない私は、この悶々とした男にしか解らないだろうム ズムズを解消する教養もなく、
また、このちっぽけなガキが前原紀子先生に
「しぇんしぇいしゅき」(先生好 き)といったところで実る恋ではないことは、
幼稚園児のわたしにもなんとなくわかっていた…。
世間知らずで無知であればあるほど
「しゅき」(好き)ということに爆進できる。
ロミオとジュリエットが幼稚園児だと言いたいわけではないが、
ある意味幼稚で、自分勝手で、
危険をかえりみない。こんな無謀な人間は
「そ りゃ〜死ぬだろっ」って思うのである。
しかぁ〜し、この物語で腹の立つことも多いのだが、
どこかにこのような幼稚 で、自分勝手で、
無謀な恋を欲している自分がいることも事実なのである。
おそらく皆さんも同じのはずだっ!
これは劇場でなければ体験できない。
日常でやったら危険人物扱いされる。
山の手事情社ではそのギリギリのラインまでそれを表現しようとしているし、
私もその 領域に行きたいと思っている。
今日稽古場で山本芳郎氏、下野雅史氏、安部みはるさん、とショートシーンの打ち合わせをした。
混沌のまま…………、終った…。
浦 弘毅でしたん。