08/07/27

YAMANOTE ROMEO and JULIET

一目惚れ

爆弾が落ちたような一目惚れは自分にあっただろうか?
ロミオとジュリエットを改めて読んで思い返してみた。

今でも記憶の中に鮮明に残っている一目惚れがある。

幼稚園の時だ!

川崎市の幼稚園に通っていた私は担任の前原紀子先生を
先生とかッ!母親的存在とかッ!ではなく、女性としてみていた記憶が残っている。

本当に大好きで一目惚れだった……。
嫁にしたかった・・・・。

この世に生を受けて間もない私は、この悶々とした男にしか解らないだろうム ズムズを解消する教養もなく、
また、このちっぽけなガキが前原紀子先生に
「しぇんしぇいしゅき」(先生好 き)といったところで実る恋ではないことは、
幼稚園児のわたしにもなんとなくわかっていた…。

世間知らずで無知であればあるほど
「しゅき」(好き)ということに爆進できる。
ロミオとジュリエットが幼稚園児だと言いたいわけではないが、
ある意味幼稚で、自分勝手で、
危険をかえりみない。こんな無謀な人間は
「そ りゃ〜死ぬだろっ」って思うのである。

しかぁ〜し、この物語で腹の立つことも多いのだが、
どこかにこのような幼稚 で、自分勝手で、
無謀な恋を欲している自分がいることも事実なのである。
おそらく皆さんも同じのはずだっ!

これは劇場でなければ体験できない。
日常でやったら危険人物扱いされる。
山の手事情社ではそのギリギリのラインまでそれを表現しようとしているし、
私もその 領域に行きたいと思っている。

今日稽古場で山本芳郎氏、下野雅史氏、安部みはるさん、とショートシーンの打ち合わせをした。

混沌のまま…………、終った…。

浦 弘毅でしたん。

08/07/24

YAMANOTE ROMEO and JULIET

ロミオとジュリエット

毎度のごとく、大量の断片的なシーンをもりもりと作っております。
いったいいくつのシーンが日の目を見るのやら・・・。
屍として打ち捨てられるシーンの向こうにブレイクスルーする彼岸を目指して。

腐らない、腐らない。

ピカソは生涯、3万点とも5万点とも7万点とも言われている作品を残したとか。
1日に2点以上制作した計算だそうです。

狂ってる。

今日は多摩川の河川敷を駆けずり回りました。
バイクでロープに縛られた人間をひきづり回すマッドマックスごっごをやろうと提案しましたが、没になりした。
多摩川でゴムボートにのって流されようと提案しましたが、没になりました。
多摩川を泳いで渡り、世田谷区から神奈川に消えていくと提案しましたが、没になりました。
流された後に、バイクに乗って現れるというのも、没になりました。

無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!

無駄なものほど美しいのだ。
きれいに整理整頓された広々してて使いやすいシステムキッチンよりも、猫の額程の台所にぎっしり道具が収納されていて使いにくくてしかたない方が俺は好きだ!!

斉木和洋

08/07/24

YAMANOTE ROMEO and JULIET

おぉロミオ!!

「ロミオとジュリエット」は私の中で、芝居の中の王道、果物で言えばリンゴ!!みたいな思いがあります。

芝居をやっていると言うたびに
「おぉロミオ!!とか言ってんの(笑)??」
と、からかわれ

「そんなのやってないよ!!」
と猛反発していたのですが。。。。。

まさかその『そんなの』をやる日がくるとは、
不思議な恥じらいをかんじます。

恐らくそれはこの作品をやるコトに対しての恥じらいではなく、
この作品の大きさに対して自分が感じる恥じらいだと思います。

沢山の演劇人が今まで取り組み上演してきたこの作品。
それに自分も取り組むんだ!!
ということに、20メートル位の壁が立ちはだかっております。
その前にハンマーを持ってボーっと立っている自分。。。

壊さなきゃ!!

そうです、
この壁を叩き壊す勢いでこの作品に向き合わないと、対峙すら出来そうにないのです。

よーし。

まだ壁は壊せていませんが、
今こそ誰かに聞いて欲しいです。

「おぉロミオ!!とか言ってんの(笑)??」

と。

小栗 永里子