08/08/03

YAMANOTE ROMEO and JULIET

「稽古場の片隅で」的稽古場日誌+叫び

淳子です。いやあ、暑いですねえ!
ほんとにいいたくないけど、出ちゃいますね。
先日、真弓嬢が「暑いって言ったら罰金!」
と叫んでいた。
うん、こちらもよくわかります。

私は、昔からピンポイントで人を観察する趣味があるんです。
初代の観察対象は、三村さん。
彼はすごいです。
なんか、思っていることが全部わかるんです。
顔や言動にでやすいんですね。
それで、見ていると楽しくて全く目が離せません。
ごめんなさい三村さん気づいてましたよね。

最近のマイブームは川村岳氏です。
彼はものすごく心配性です。
よく誰かのことを心配しています。
そこを観察するのがたまらなく楽しい。
まあ、私の場合黙ってられないので、
発見するたびに、直接川村に報告しますがね。
「今○○のこと、心配したでしょう?」てな具合にね。
まあ、彼も正直うざいと思っているはずですけどね。

さてさて稽古ですが、「ロミオとジュリエット」
まだ、遠い・・・。遠いです。
なんでもそうだと思うんですが、俳優の仕事って、
近くしていくこと。必然性を高めること。
簡単にいえば、これはおれにしかできねえ!
と思えるようにすること。だがが!
ぐおう!がんばるぞう!おりゃあーーー!

なんていうわけわかんない日誌書いたら
また川村に心配されちゃうわな。

倉品 淳子

08/08/01

YAMANOTE ROMEO and JULIET

殺意

ロミジュリといえば、
ロミオとジュリエットの『恋愛』です。
わかってます!みんな知ってます!
ですので、違うテーマを。

もうひとつ外せないものに、
キャピレット家とモンタギュー家の、抗争があります。

これがあるからこそあの二人は燃え上がり
死という悲劇が生まれました。
理由は書かれていませんが、
両家とも相手を殺したくなるほど憎み合っている。
彼らの殺意は半端なものではありません。
この殺意はどこから生まれてきたのでしょうか?

先日この殺意をテーマにグループ発表を行いましたが、
そのときなかなか彼らの精神に近づくことができませんでした。
例えば、愛する家族を殺されたとか、
自分が殺されそうになったなら、
そうした相手に個人的に殺意が沸くのはわかります。
ただ、「○○の奴らを滅多切りに!」
というのはちょっと想像しにくい・・・・。

ジュリエットの従兄弟ティボルトがロミオに抱く、
そしてロミオの友人・マーキューシオが
キャピレットの奴らに抱くあの殺意は、
今の私にはありません。

ん?この感覚、ほんとうにないのでしょうか?

日本人だから? もともと争いが嫌いな民族だから?
そんなことないと思う。
今はたまたまそういった教育がなされていないので
その感覚は眠っているだけなんじゃないか?
もし、「東京出身の奴以外はくずだ!」
といったことを国が言い出して、学校で教えだしたら、
あっという間に東京と地方の対立が生まれるんじゃないか?
(例えが微妙ですみません・・・・)

実際に、ちょっと前まで日本でもそういったことがなされていたし、今でも公にされていないだけで続いているといいます。
ちょっと違うかもしれないけれど、
日本の農村での村八分精神て、結構近いのではないでしょうか?たまたま、私がこの東京でそういった問題に触れてないだけなんですよね。
争いはないほうがいいから、
そういった意味では幸せなんだな〜今。

と、幸せをかみしめてる場合ではない!!!

殺意殺意。
まあでも、多分本には書かれていないだけで、
ロミオのおじさんとか、ジュリエットのおじいさんとか、
互いに殺されたりしてるんだろうな。
だったら普通に「○○の奴ら許せネエ!」って、なるよな。
結局個人的な恨みが元になっているのかもしれません。
だとしたら、多少理解できます。

ん?それで終わらせていいのか?

舞台上でリアルな『殺意』を出せたら、かっこいいです。


三井 穂高

08/07/30

YAMANOTE ROMEO and JULIET

おはようございます。
本日は早くも夏バテ全快で2キロ痩せて放心状態の下野が担当させて頂きます。
僕が山の手事情社の本公演で
「ロミオとジュリエット」をやることを聞いた時の第1印象が、恥ずかしながら
『やっと自分でも知っているお話をやるんだ』
でした。

僕が山の手事情社の研修生の時から
「摂州合邦辻」、「道成寺」、「ファウスト」などの
戯曲を本公演でやっていましたが
どれも初めて聞く話で少し難しい話なのかなと感じました。

その点「ロミオとジュリエット」は
芝居好きに関わらず誰もが一度は耳にした事がある
恋愛の話で、
しかもそれを西巣鴨の広い体育館でやるなんて想像するだけでも面白そうじゃありませんか?

僕はこの作品をきっかけに
少しでも山の手事情社という劇団が近い存在に感じて頂けたらと願っています。

下野 雅史