08/11/11

道成寺/えずこホール

牛タンvs蛇タン!?

『道成寺』宮城県えずこホールでの
公演に向けて稽古が始まりました。

道成寺は浅草、早稲田、赤坂、国を越えて韓国など
様々な場所で上演することができた作品で、
その度に作品も俳優も生まれかわってきました。

宮城公演に向けて、稽古の段階で既に
変化してきていますよ〜

再演をする度に
演劇て生きているんだなぁ〜
と改めて実感します。

生まれ変わった『道成寺』
是非見ていただきたいっ!!
是非えずこホールに足を運んでいただきたい!!

宮城は楽しいことが沢山ありますよ♪
少し足をのばしていただき、
松島で遊覧船に乗ることをオススメします。
無数にある島の形や風景も美しくて素晴らしい
ですが、船についてくるカモメの群れが凄いです!
カモメの餌も売っていてデッキから餌を投げると、
とんでもない所に飛んだ餌も
ナイスキャッチしてくれます!!
カモメ達の気合いが凄い!
きっと餌やりに夢中になることでしょう(笑)

あと、ずんだもちやかまぼこもおいしい!
そしてやっぱり牛タンですね!!
お店によって牛タンの厚さや味が全然違います。
美味〜です。

そしてそして山の手えずこ版『道成寺』
牛タンの味には負けません(笑)
蛇の舌がからみつくような味…
食べたことのない忘れられない味を
堪能していただけると思います。

えずこ版『道成寺』楽しみにしていて下さいね!

心よりお待ちしております。

山口笑美

08/11/10

道成寺/えずこホール

ヘンな郡虎彦

「郡虎彦・こおりとらひこ」
という作家をご存知でしょうか?
34年しか生きていない上に、後半はほぼ日本に
いないので、なんとなく影がうすい。
学校でも習った覚えがない。
実は私、道成寺をやるまで、
聞いたことがなかったです。
しかし三島由紀夫に多大な影響を与えたとか、
イェイツ(アイルランドのノーベル文学賞作家)が
能を知るきっかけをつくったとか、
イイ仕事をしている。
しかも自作を自身で英訳して、ロンドンで公演する
という、今の日本人がなかなかできないことを、
大正時代にやっちゃっている。
この人が相当に困ったチャンだったようで。

実家から相当額の仕送りをしてもらっていたのに
有り金は使いきらないと気が済まず、
常に友にお金の無心をしていたとか、
せっかく書きあがった同人誌の2号めを、
汽車の窓から落としてしまうとか、
食べすぎから胃拡張になったりとか、
仲間からも「また郡がやりやがった!」
と言われるような存在だったようだ。

高級な黒のコートにはフケが山盛りだったとか、
いつもかぶってた山高帽は、
友人が手で触るのを嫌がるほど汚かったとか、
その上、身長が5尺(150センチくらい?)
しかなかったとか、
もうここまでくると、同時代に生まれていなくて
良かったとさえ思ってしまう。
こんな奇人が道成寺を描いたのが
「清姫」という戯曲です。

山の手道成寺の中でも「清姫」
相当ヘンだと思うのですが、
作者の度を越したヘンさを知ってしまうと、
「こんなもんで郡さんはOK出してくれるかな?」
と不安になってしまう。

もっとヘンにしないといけない気がする。
もっともっと! ヘンな演劇に!!!
がんばる方向が違う???

大久保美智子

08/11/05

道成寺/えずこホール

「メタモルフォーゼ」

「道成寺」とは、女が男を想うあまりに
大蛇に変身して男を焼き殺してしまう話ですが…

昨今豹変してしまう女性が多いですね。

さっきまで高飛車だったのに
突然甘えてくる女だったり…

朝起きて横を見ると
夜見たのとはまるで違う女だったり…

今まで男が好きだったのに
今では女と付き合っている女だったり…

現代では、変身のバリエーションが
増えてきていますね。
そう考えると「道成寺」の女は、
シンプルな想いだったのでしょう。
大蛇に変身するなんて、純粋な気持ちじゃないと
難しいでしょ。

俺なんて・・・

石膏像に変身するのがせいぜいですよ!

川村岳