06/11/03
「水面下にて」
最近まで、香川県の市民劇に衣装縫い子として派遣されていた小笠原くみこです。
東京に戻り、YAMANOTE TRIPの現場に復帰です。
というものの、実際稽古している空間へはほとんど姿を見せず、
稽古場外にあるロビーで、一人黙々とパソコンに向かっております。
きっと、「何をしているんだ、あの人は?」
と思っている劇団員もいることでしょう。(いないことを願います)
私は、もろもろの調べ物、メールでのやり取りが多いのです。
これから、ドバーっとやってくる美術や小道具や衣裳の小物やら、
買い物のための下準備なのです。
使用するものが決まっているなら、買えばいいじゃん。
そうは問屋がおろしません。決まるまでが長いのです。
例えば、Xという小道具が欲しい場合、
それだけを考えればすんなり決まりますが、
舞台美術、役者が使う意図、衣裳との色の組み合わせ、大きさ、値段…
様々な点を考慮しながら一番ベストなものを選ばなくてはいけません。
上記の場合はまだいいパターンです。
Xという具体的なものが決まっていなく、
白くて、ツルッとした素材で、かわいすぎず、こわすぎず、なんか長い棒状で、
こんな感じで使うのっ!!
なんていわれたときには、どんなものですか?! と探り当てるところから始まります。
というわけで、縫い子として力を発揮したいところですが、
なかなか縫えない状況なのでした。