08/10/02

YAMANOTE ROMEO and JULIET

あと10日

現在腰を傷めております。

腰の捻挫ですね。普通にまっすぐ歩けるので
いわゆるギックリ腰ではないけれど、腰の曲げ方に
よっては激痛が走ります。
今まで腰痛なんかにはなったことないので、全く
想定外で手も足も出ません。
稽古場ではほとんど動けず声だけの出演で
やっています。
本番までに治ってるといいけど無理かなあ・・
舞台上では必死になっているから痛みを感じない
けれど後で舞台袖で青くなってるかもしれません。

膝の故障も強くなってきてて結構ガタがきてます。

まあ本厄だからしかたないか・・。
この程度で済んでよかったのかも。でも役の年に
ならずに厄の年になってしまいました。

もちろん本、番は元気よくやってるはずですから
ケガに負けない姿を見にきてくださいね。

そんなわけで、ロミジュリの初々しさや激しさとは
程遠い情けない姿で稽古中です。

山本芳郎


私は捨てられない

寒くなると恋がしたくなります。
24になっても少女マンガの様な恋愛に憧れている
私、堀口愛美。
人生の全てを捨てて愛の為に死んでいく
ロミオとジュリエット。
ステキだなって思います。
でも私には、友人もバイトも家族も演劇も、
恋人の為には捨てられないわ。
捨ててほしいとは思っても(笑)。

研修生 堀口愛美

08/10/01

YAMANOTE ROMEO and JULIET

「目」をお貸し下さい。

10月です。ちょっと肌寒いですね。

昨日の三村氏の日誌をご覧頂くとわかりますが、
今、体育館で稽古をしております。
広いです。
全員が大の字に寝ても、ぶつかりません。
食べ物の匂いが充満しません。
いくつものシーンを同時に稽古する事ができます。
素敵です。素敵すぎます。

それでも、区切られた舞台ラインの中では
飛んでくる唾を浴びます。
足を踏まれます。

この落差。

楽しすぎです。

自分が出ていないシーンを、客観的に
見る事もできます。広いから。
男たちの闘いの熱〜いシーン。
その後のおんなたちの嘆き。
曲も入って、なんかいい感じです。
よおし負けるもんか!
と次の出番で気合いが入りすぎ、
お尻と足に痣ができてしまいました。

そんなことも、あんなことも
本番では全て隠して素敵なお芝居をお見せします。

あとは、皆さんの見る「目」をお借りできれば
芝居は完成します。
『YAMANOTE ROMEO and JULIET』
を、一緒に盛りあげて頂けると嬉しいです。

旧体育の日、10月10日が初日です。
お待ちしております。

水寄真弓


「劇団日本代表」

初めまして、研修生の渡辺六三志(むさし)です。

「ロミジュリ」はきっと世界一有名な戯曲でしょう。
演劇を始める前、中学生の僕でも、
「ハムレット」や「マクベス」は知らずとも、
「ロミジュリ」は知っていましたから。
「おお、ロミオ! どうしてあなたはロミオ?」
のセリフとともに。
この作品を昔の映画で見た印象では、
「幸せ」と「不幸」が互いに津波のように
押しよせては引き、引いては押しよせ、の応酬!
という感じでした。
「いいなあ〜、あんな風になりたい・・・」
かと思えば、
「げげーっ! 最悪だなぁ!」
の連続。繰り返される天ち地獄。

さて、「劇団日本代表」、山の手事情社。
研修生になりたてのころは、
「演劇をやるのに、どうしてこんな多くの大変な事
をしなければならないんだろう?」
と違和感バリバリでいぶかっていましたが、
劇団員の稽古や本番を見ている内に、
それらが全て必然性を持って、自分の身体に
刻み込まれていたんだなぁ、と認識し、
改めて「演劇人」になった気がしました。
恐ろしいほどの過剰なエネルギーが渦巻く
稽古場にいても、もうびくともしません!

そんなロミジュリと山の手事情社が出会って
しまったのですから、もう恋の稲妻です! 
愛の嵐です!
「劇団日本代表」は言い過ぎでしょうか?
でも「スタンダードがないのが演劇」と
ある演劇人が言っていました。

お見逃しなく!

渡辺六三志

08/09/30

YAMANOTE ROMEO and JULIET

カラダっす。

三村聡です。

稽古場が旧小学校の体育館に移りました。

実際の会場となる特設劇場も、旧中学校の元体育館
なのだからこれは嬉しい移動だ。

まずは床に、実際の舞台装置に合わせてメジャーで
測ってバミリをし、その上から小さな囲いで
演技エリアや通路が仕切られていく。
いずれその中に立ち位置や座り位置のバミリも
施されることだろう。

知らない人から見れば何の魔方陣だよ? 
って感じだろうけどメンバーはそこに客席を見、
舞台を見、階段や舞台の高低差を見ている。

想像すれば見える気がする。
演劇はつくづく想像力だなぁと、
こんな所からも感じる。

そんな訳で、想像力が無ければ唯のだだっ広い
体育館での稽古が始まった。

ふと体育館全体を見渡すと、真ん中でシーン稽古が
繰り返される中、カラダのバランスを取る身体稽古
をしている研修生、本番用に新しく作られた、
めっちゃキツそうな歩行を延々稽古する若手の
人達、体育館に垂れ下がっている数本の綱を相手に
武道のように山の手四畳半スタイルを練習する
若手などなど、

体育館の至る所に「非日常な身体」が生まれては消え
を繰り返してる。

ふと上を見ると、体育館特有の三方を囲む
バルコニーをスローモーション歩行でゆっくりと
横断している研修生の姿。

もうなんか、全部ひっくるめてかつての山の手
事情社のハイパー・コラージュ
(分からない方はスミマセンッ。)のワンシーンの
ようでちょっと笑ってしまった。

つくづく山の手事情社は
フィジカル・シアターだなぁと思う。

まずは身体を磨く。
身体から発想する。

コレだけはこれからも変わらないだろう。

このカンパニーの心臓みたいなものだもの。

個人の中にもそのゲノムは息づいているようだ。

例えば自分。

ヨソでやる時、
例えそれが「静かな演劇系会話劇」や
「リーディング公演」であっても、
舞台に立つ前にはストレッチ、三点倒立、
(時に筋トレ)、発声練習、滑舌、etc…と、
うっすらと汗ばむまでアップせずにはいられない。
(テンション上がってくるとなぜか蹴りや
空手の型までやってしまう…。)

すると「真面目だよね〜。」とか
「舞台の人って感じだよね〜。」とか
言われたりする。
まぁちょっとした皮肉が込められていることは
分かっている。

でもやはりいつもやる。

だってやらないと気持ち悪いんだもん。

それって、
夜、歯磨きしないまま眠り込んでしまった翌朝の、
あの独特の気持ち悪さみたいなもの。

習慣なんス。

自分は自分、ヒトはヒト。
うるさくしてスンマセンと思いつつもやる訳です。

ハムレット的に言うならば
「からだ、からだ、からだ…。」みたいな。

今回の
『YAMANOTE ROMEO and JULIET』
はホーム。

どフィジカル・シアター
『YAMANOTE ROMEO and JULIET』
ぜひ観にいらして下さい。

心ゆくまでアップして、
特設劇場でお待ちしています。 

三村聡


「し」的な話

ロミオとジュリエットは嫌いだった。
さんざ、周りをぶんぶか振り回すだけ振り回した
挙句、勝手に死んでいく。
何という我が侭。しかも救いも無し。
「死」だらけの世界。

でも、今回の
『YAMANOTE ROMEO and JULIET』
のお蔭で、この物語は私の中で救われました。
ああ、こういう解釈もあるんだなぁと。
「詩」的な再生の世界。

皆さんも是非『YAMANOTE〜』で、
貴方の中のロミジュリを救ってあげてください!

研修生 嶋尾明奈