08/09/29

YAMANOTE ROMEO and JULIET

『妄想の勢いにのって』

先日、考え事にふけっている顔が「痛々しい」と
いわれました、谷口葉子です。

何かあると、すぐに妄想に入りこんで、
顔の締りがなくなってしまう・・・。
いけません! 女優は顔が命です!!
笑顔♪笑顔♪

「人を好きになるって、どんな状態なんだろう」
という事を話し合うことがありました。

一番盛り上がったのが、中高生の頃に
片思いをしていた時の話でした。
あの頃どんな恋愛をしていたかしら、と思い出すと
やっぱりあの頃も妄想ばっかりしてました。
てへ。

「帰り道に偶然会っちゃったり・・・」
「図書室で二人っきりになったら・・・」
「もし、両思いだったら・・・」
「最初のデートにいくとしたら・・」

妄想というのは、男の子も女の子もするみたい
です。勝手に色々恋愛妄想しちゃうのは
皆一緒でした。

そしてさらに、女の子はお菓子をつくったり、
鏡とにらめっこしてみたり、ぬいぐるみを抱えて
転げまわってみたり、相手の苗字と自分の名前を
つなげてみたり、そんな自分が恥ずかしくなってまた
転げまわったり・・・。

ばっかだな〜〜。あんたはおばかだよ。
と、傍から他人がみたら、思わずそうぼやきたくなる
ようなことばっかりやってました。
てへへ。

でも、やってる本人はすっごい楽しいんですよね!
皆さんにも覚えがありませんか?

「あ、私この人のこと好きかも・・・」
そう感じた瞬間に、自分の恋愛物語がまるで走馬灯
のように走り抜けるんです。しかも全て妄想で。

理想の告白
理想のデート
理想のキス
挙げ句の果てには理想の結婚まで
そして、
「ダメダメっ! 
そんなに上手くいきっこないじゃん!」って勝手に
終局まで考えて一人で落ち込んじゃったりしてる。

で、またしばらくしたら
「でも・・・もしかしたら
両想いかもしれないよね!」と、復活して
妄想しはじめてる。

延々と続く恋愛妄想。
全く生産性のない事のようですが、
妄想って大事だと思うんです。
自分の妄想に背中を押されて、現実に実行して
しまうこともあるんじゃないでしょうか。
若ければ若いほど、この妄想力(?)
にエネルギーがあります。

ある人は勝手に自分の好きな曲を編集、録音した
テープを好きな人に渡したり、またある人は
バレンタインチョコを家まで行って待ち伏せしたり、
ロミオはジュリエットん家に不法侵入したり、
ジュリエットは一人バルコニーで妄想を
つぶやいていたり。

妄想ってすごいなぁ。
若さってすごいなぁ。
勢いってすごいなぁ。

でも、
「妄想するだけにしとけばよかったのに・・・」
という事もありますが。

この舞台を観た人が、恋愛の甘さや苦さを
ぶわわぁ〜っと思い出したり妄想してくれたら
いいな〜、と思います。

そんな事を考えているうちに、また顔に締まりが
なくなってきている谷口でした。

谷口葉子

08/09/28

YAMANOTE ROMEO and JULIET

『主役はあなた』

「YAMANOTE ROMEO and JULIET」
の稽古中だからか、
街中のカップルが妙に目に付く今日この頃です。

自分の恋愛欲求を刺激されているのか、ただ単に
忙しくて、幸せそうなカップルがムカつくのか…。

そもそも、全く似合っていないカップル
いますよね!(私見ですいません)
何でその人がいいの?
その人のどこがいいの?
なんでなんで?

説明なんてつかないんです。
そうなっちゃうんです。
ロミオだって、もともとロザラインに恋してたのに
ジュリエットに会ったとたん、どーんと恋の穴に
落ちていっちゃったんですし。
ジュリエットだって、パリスのほうが絶対いいと
思うのになぁ。

でも、説明のつかない部分、目に見えない部分に
お客様の頭の中とリンクできる隙間が
あるような気がします。

シェイクスピアの戯曲は、何から何まで全部
言葉にして説明してくれている。
今、私たちが稽古でやっているのは、その説明を
少しずつ言葉じゃないものに換えていっている
作業なのかも。

最近読んだ本の中に、こんな文章を見つけました。
「…作者が説明という引き算を重ねていって、
後に何も残らないような舞台なら、あるいは
早々に、もう引き算すら出来なくなるような
舞台なら、そこに当てる照明は光熱費の
無駄遣いだろう。」
(北村薫 「六の宮の姫君」より)

うーん、なるほど。
今回の公演は、お客様に自らブースを巡って見て
いただく体験型の企画もあることですし、
恋する気持ちも、悲しみも、遠いヨーロッパを
ブラウン管を通してみるのではなく、
今そこで起こっていることを、リラックスして
体験していただければいいなと思います。

このときだけは日常を忘れて、どーんと
「YAMANOTE ROMEO and JULIET」
にはまってみて下さい。

安部みはる

08/09/27

YAMANOTE ROMEO and JULIET

『言葉バーサス』

今、目の前を電車が走っていきました、
乗れませんでした。あぁ、悲しい。

カフェオレ飲みたいのに牛乳がありません。
あぁ、悲しい。

ビューラーしたら睫毛が抜けました。
あぁ、悲しい。

あぁ、こんなに日々悲しみが
溢れているはずなのに。。。。。!!
無意識に耐えているのか、
気づいてないだけなのか。

カオス。

。。。。。。カオスって何??
言葉って何??
悲しみってなに??
考える程どつぼにハマリ、
スットコドッコイな感じです。
。。。。。。スットコドッコイって何??
だけどそんな私にも最近変化が!!

そう!!
ビールが飲めるようになったのです!!

人は変わっていけるものなんだなって思いました。
例えばおばさん化と言われようとも。
こんな風にいつか、芝居に役立つ変化が
訪れるはず。
と、今日もアサッテの方向へ向かっている
小栗永里子でした。

What ASATTE!!

小栗永里子