稽古場日誌

ワークショップ 三井 穂高 2014/08/05

社会人ワークショップ第7弾リポート2

山手線、埼京線による人身事故の足止めを食らう方が続出!最初にいらっしゃった方4名…。しかし遅れた方も迂回ルートを探し出し汗だくになりながら駆け込んでくださいました。東京は電車が止まるとなんと不便な事か!

今日は“自分に起こったハプニングに素直にジタバタする事を味わってみよう!”という事からスタートしました。普段、失敗したり、焦ったり、慌てる所など出来れば人に見せたくないですよね。そこをあえて体験していただきました。

《名前鬼ごっこ》※ で呼ばれる自分の名前を果物やスポーツの名前に変えてみました。新しい名前を覚えるだけでいっぱいな状態なのに、さらに鬼ごっこをします。案の定混乱した状態が生み出されます。初めは失敗する事に躊躇したり、恥ず かしがっていた方も、「もっと混乱していいですよ」との講師の声がけに思い切りがよくなり、笑い声が増しました。
※ シンプルな鬼ごっこです。鬼に捕まえられる時に誰かの名前を呼んで難を逃れるゲームです。

シンプルにテーマにそって話をする《漫才》というメニューでは、途中無作為にテーマが入れ替わります。例えば「月」、「みっちゃん」、「ウィーン」…。自分と接点のない言葉にここでも混乱する状態が起きます。戸惑いながらもその何かを語りだそうとしている状態は非常に面白かったです。

さて今日もメインは《ショート・ストーリーズ》(寸劇)。2〜3人の少人数チームで行いました。物語をつくるにあたり、自分の身近にどんな人間関係があるか上げてみました。恋人、姉妹、先生と生徒、親子、同級生…など他にも色々出ました。また、物語の中で何が起きるのか、これもいくつかのキーワードから選んでもらいました。告白する、盗む、泣く、怒る、出て行く…など。

参加者の皆様は劇の中の役に浸る事にまだまだ不安があるようですが…その人ならではの魅力がちょっとづつ滲みでて来ました!

前半で体験したハプニングを楽しむ事が、少しづつ他のメニューにも繋がって来たなというところです。

次回は二週間後。
休み明けには《ものまね》発表もあります。
また新たな発見がみられるのが楽しみです。

植田麻里絵

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