稽古場日誌
班女
班女 2017/07/05
劇団山の手事情社公演「班女」たくさんのお客様にご来場いただき、好評裏に幕を閉じました。ありがとうございました。 次回公演は2017年10月、大田区民プラザにて「傾城反魂香」を上演いたします。その他ワークショップなども開催して...
遠い遠い昔の話。人類がまだ猿だったころのこと。男は山を越え、谷を越え、海を渡って、遠くへ遠くへ狩りにでかけました。女は男が帰ってくるのをひたすらに待ちました。男は獲物を手にして、帰ってきましたが、帰ってこない男もおり...
「様式」について書いてくれとリクエストを受けました。不肖ワタクシ、若輩者ですが語らせていただきます。初めて様式的な舞台を観たのは、恐らく利賀村です。鈴木忠志さん演出の「糸と幻」だったか「リア王」だったか。いずれにして...
今回の公演『班女』には出演者の異なる3バージョンがあります。 私が一番楽しみにしているのは何と言っても「若輩」バージョンです。「若輩」って経験の浅い・未熟者という意味ですが、その分「伸び代もまだまだある」と私は捉えてい...
三島由紀夫の近代能楽集『班女』私が初めて読んだのは20歳の時でした。実際に20代前半に『班女』を小規模公演で吉雄役をやりました。当時、三島由紀夫の文体は私にはひどく堅苦しく、想像の余地がない感じで、役に取り組む上で大変難...
「大久保美智子主導の稽古」には私の劇団員生活の半分を費やしている。 山の手事情社には研修生制度というものがある。1人ないし2人の劇団員が1年間、研修生を指導し(エチューダー、という言い方をする)、その研修生の中から新劇...
稽古場日誌を書こうにもまだ一度も稽古を覗いてないので、出演する若いメンバーにちょっと聞いてみました。 オレ 「玲奈、稽古調子どう?」玲奈 「え、ムフフフ(笑)」オレ 「うん? 何?」玲奈 「いやあ、エヘヘへ(笑)」オレ 「何な...
「出会う」って、いい響きですよね。 私もある人に出会ってから、7年間、好んで片思いをし続けていた時があります。その人のことを考えるだけで、生きていられる。どんなことも頑張れる。どこへだって出向く。お金があれば、投資もす...
かつて目黒の大鳥神社の近くに暮らしていたのだから、一度や二度は建物の前を通ったことがあるはずなのだが、いやはやこんなオシャレなホテルがあったとは…。そしてここが『班女』の会場とは…。噂では数年前にオーナーが変わって大改...
先日仕事を辞めました。私は特定非営利活動法人(NPOと呼ばれてるやつです)で10年間ほど働いていました。社会の中での諸々はNPO業界で育てていただいたといっても過言ではありません。その途上、演劇界に足を踏み入れましたが、この...