稽古場日誌
桜姫東文章
ご案内の通り、3月14日(土)~17日(火)に予定しておりました、当劇団の公演は延期させていただくことになりました。公演を楽しみにされていた皆さまには本当に申し訳ございません。 劇団員で連日話し合った結論は、新型コロナウイ...
私は今劇団を休んでいて、自分の諸々を見つめ直しています。その中で、今まで知らず知らずのうちになんとなく誤魔化してきた、自分の「好き」「嫌い」や「快」「不快」を知ることは、私のひとつのテーマです。 初めて『桜姫東文章』の...
和モノはややこしい。場面が四方八方に広がっていくし、登場人物も多くて人間関係も入り組んでいる。今回の『桜姫東文章』もあり得ない設定や、そんなバカなというムチャな展開ばかりだ。稽古しながらも戸惑うけれど、でもこれが僕ら...
稚児である白菊丸と僧の清玄は衆道(いわゆる男色)である。そんな関係の2人は結ばれない悲しみを胸に心中を決め、白菊丸は死ぬけど清玄はビビって失敗……。17年後、清玄は主人公である桜姫のことを「姫は白菊丸の生まれ変わり!...
最近こんなアプリがある。子供がぐずって言うことを聞かない時に鬼やお化けから電話がかかってくる。「言うことを聞かない時」「寝ない時」「ごはんを食べない時」「歯磨きしない時」などそれぞれの場合により、いろんなタイプの鬼や...
山の手事情社では、古典の和モノを結構上演してきました。最初に手掛けたのは、近松門左衛門の『傾城反魂香[けいせいはんごんこう]』。20年前のことです。あるのは、やりたいという気持ちばかり。お手本もないし、知識もないし、ど...
私は「ワルい男」が嫌いだ。浮気をしたり、大酒を飲んだり、暴れたり暴言を吐いたりする男のことだ。こういう男が実生活の中で近くにいると、だいたい物事はうまくいかない。グゥッとイラつく。なので、フィクション作品を観たり読ん...
最近昔の邦画にハマっている川村です。登場人物の多くが、ギラギラしたオーラを纏っているところに惹かれます。 この前、今村昌平監督の『復讐するは我にあり』を観ました。実際にあった事件を元にした映画で、出会った人を次々殺めて...
日本の古典作品、ひいては歌舞伎にはだいたいいつも見るからに悪い奴がいる。時代劇に出てくるような悪代官のような、いつも悪巧みをしているようなあからさまな悪者。例えば過去に山の手事情社が上演した『傾成反魂香』には不破道犬...
《ルパム》とは山の手事情社オリジナルのダンスで、ジャズダンスとかフォークダンスのようないわゆる「踊り」とは全く違います。今回は元気のいい若手男子、栗田・高島、演出部の河合、ちっちゃくてピチピチの可奈子、破壊王の斉木さ...