稽古場日誌
先日研修生修了公演「ダイバー」の初通しを見てきました。
研修生は通しが始まる直前まで各シーンの稽古に追われアップアップ、稽古場の1階から3階を行ったり来たり。
「小道具用意出来てる!?」
「振付確認させて!」
「あそこのシーンやるから早く降りてきて~!」
その日はスタッフをつとめる劇団員も数人見学に来ており、妙な興奮に包まれながら始まりました。
思ってたより上手くいったシーンあり、そうでないシーンありといった様子。
終わった後は誰も口を開かないし、見学者と目も合わせない。いい感じで淀んでいます。
実際普段いない見学者がいるだけで緊張するものです。
でも本番はもっと大勢の目にさらされるわけです、容赦なく。
1年間訓練してきた結果が如実に出ます。
しかし怖い分、上手くいった時の快感はたまりません。
ヒントは自分の中にあるとよく言います。
自分が無意識に抑えている欲望や衝動や不満にどれだけ付き合ってみるかが勝負です。
もっと己の深淵まで潜れ潜れ。
川村 岳