稽古場日誌

葵上 ニュージェネレーション 2026/02/09

多くの手がかり

『葵上』の稽古場を見学した。

最初に見たのは《ぐっとくる仕草》(異性の仕草でぐっとくるものを提案して実践してもらうエチュード)をベースにしたシーンの”実験”だった。シーン自体がまだ未完成で、役者たちが考えたネタを出し合いながら推敲を重ねていた。

僕たちが出演する『うプ!』も同じだ。ネタのベースを自分たちで考え、実験を繰り返して推敲を重ねている。《山の手メソッド》にがむしゃらに取り組んでいるときは気づかなかったが、先輩方も同じプロセスを踏んでいることを知り、ようやく《山の手メソッド》のポテンシャルを実感できた気がする。

後半では各場面の稽古が行われた。

その中で、高島さんが身体の使い方について演出から何度もダメ出しを受けて手こずっている場面があった。そこで山本さんが「点ではなく線で作って」とアドバイスしていたのが印象的だった。その言葉を僕なりに解釈すると、「見た目の表現を優先するあまり、表現が点々としてしまい、それらを補完する感情の流れが歪になっている。だから深く悩みすぎず、自然にやった方がいいのではないか」というアドバイスだったのではないかと思う。

僕自身、目先の表現を優先して内面が疎かなまま演技を続けてしまう癖がある。今回の見学で、先輩方の演技を見て様々な手がかりを得た。その手がかりをもとに、ニュージェネレーション公演に向けて精進したい。

狩野真謙

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劇団 山の手事情社 公演『葵上』
日程=2026年3月3日(火)~8日(日)
会場=小劇場B1

詳細は こちら をご覧ください。

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