稽古場日誌

稽古場

稽古場 渡辺可奈子 2023/12/27

隣の芝生はいつまでたっても青い。 

私は所謂、蠍座の女です。嫉妬の塊のような人間だと常々思います。この感情は誰にでも、どんな分野でも発動する訳ではありません。特に執着している事だけには、自分で自分の気持ちが分からなくなり、抑えきれなくなります。 嫉妬とい...

稽古場 高島 領也 2023/12/23

確かな積み重ね

僕には陶芸家の兄がいる。大学卒業と同時に人間国宝に弟子入りし、その後独立。様々な賞に選ばれて、度々東京で個展を開いている。先日その展示会に行った。素人目ではあるけれども、兄の作品は素朴で土の暖かみが感じられる。兄の性...

稽古場 長谷川 尚美 2023/12/06

ホント、ご縁ですね

先日、母校の大学同窓会発足30周年記念に、卒業生の進路紹介ということで寄稿をする機会をいただきました。 そのご縁もあり、寄稿依頼をいただいた委員会の方からお誘いを受け、同窓会創立30周年記念会に参加しました。 いつもなかな...

稽古場 喜多 京香 2023/11/22

芸術のチカラ

私には、高校1年生の弟がいる。私より12歳も下だ。生まれは私と同じ、宮崎県の串間市というとっても田舎の町。ユーモアがあって、少しアンニュイな男の子である。学校から帰ってくると某韓流アイドルグループのダンスをコピーして踊り...

稽古場 宮﨑 圭祐 2023/11/08

お祭り

僕が演劇に惹かれているのは、演劇とお祭りに似たものを感じているからだと思う。 僕は幼少期に母の実家のお祭りによく連れて行ってもらっていた。母は兄妹も多く家の中はとても賑やかで、お祭りが本格的になると、親戚も家に集まりど...

稽古場 松永 明子 2023/10/25

大人になれば

子どもの頃、ロンドンで暮らしていた。現地の学校に通って、様々な人種の子ども達とともに学び、遊び、育った。穏やかな子ども時代だった。日本にもどる時、いつか自分はロンドンに帰るのだと信じていた。 日本に帰国して間もなくの頃...

稽古場 有村 友花 2023/10/12

日常から学ぶこと

皆様、ドーブライジェン!! 最近の山の手事情社はロシアブーム。海外ツアーでは『かもめ』を上演。若手劇団員の稽古では『どん底』を題材に《四畳半》にも取り組んでいます。 《四畳半》とは山の手事情社の演技スタイル。共演者と気を...

稽古場 名越 未央 2023/09/27

爽秋の候、いかがお過ごしでしょうか

ご無沙汰しております。名越未央です。今年の夏は、近しい方々に残暑見舞いのお便りを出してみました。 7月初めに暑中見舞いをつくるぞと思い立ち、さっそくはがき製作アプリをダウンロード。しかしちょっと、使いづらい……気を取り直...

稽古場 鍵山 大和 2023/09/13

僕の演劇、祖父のモノづくり

今年の夏は暑かった。特に東京の夏は暑い。暑すぎて、「こんなに暑いのにどうして働かなくてはいけないのだろうか」という疑問が何度も頭をよぎった。僕が働く理由は演劇をするためにお金がいるからだ。でもふとした時に思うのは、「...