稽古場日誌

ワークショップ 武藤 知佳 2016/02/16

シニア女性のための俳優講座 リポート3

全6回のワークショップの4回目。ちょうど折り返し地点です。稽古場では濃密でエネルギッシュな時間が展開されています。

この日は、“おたすけ鬼”という鬼ごっこでのウォーミングアップからはじまりました。この鬼ごっこがはじめてという方も多く、ルールに慣れることと逃げることを同時に行わなくてはなりません。必死に取り組む姿は演劇的で面白く、稽古場が笑いに包まれていました。

発声練習の後は、《ショート・ストーリーズ》(日常の出来事を元にした寸劇)を新たに創作しました。テーマは 「ギャーとさけびたくなること」。
私もチームの話し合いに参加させていただいたのですが、出てくるお話のひとつひとつが深い! どのエピソードをチョイスするのかだけでも迷ってしまいます。そして、みなさん本番に強い! 短時間での創作ということもあり、練習時間があまりとれないこともしばしばありますが、発表では、そんなことに動じる様子もなく、堂々とそれぞれのキャラクターを演じていました。どんな物語ができあがったかは発表会でのお楽しみですが、今回は前回よりも個性的なキャラクターの登場が目立ったように感じました。“演じる”ということへの取組みが発展 してきているからだと思います。

その他にも初日にそれぞれが創作した“サインネーム”を使ってのシーン創りや前回の課題だった“相談事をされてその返事を綴った手紙”を使ってのシーン実験など、発表会に向けての要素が少しずつ見えてきています。参加者のみなさんからでてきたエピソードや様々な創作活動からどんな作品ができあがっていくのでしょうか。

次回はいよいよ、発表会前の最後の回になります。きっとさらに熱い時間が繰り広げられる予感がして、とても楽しみです。

武藤知佳

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