稽古場日誌
ニュージェネレーション(体験談)研修生 2011/03/31
2009年、2010年と2年間研修生として山の手事社に所属していました。
なぜ山の手事情社を選んだかと言うのは、ただ本公演の独特の世界感が好きだったからと単純だった気がします。
研修生の稽古が始まって、身体訓練~エチュード~身体訓練の繰り返し。
基礎を徹底してやってくれます。
私は大学も演劇専攻だったので心のどこかで「そのエチュード知ってるし」とか 「筋トレ面倒・・・」とやる気なさMAXで最初の半年ほど過ごしてたと思います。
研修生は1年後に修了公演をするため作品をつくります。
やっと舞台がつくれる!
これでこそ役者の本業とそこでやる気満々になったのですが、今までやってきたエチュードを使って繰り返し自分を見ていく中、どれも中途半端で自分で自分のやってることにすぐ飽きてしまっていました。
そのときに、やっと「エチュードって何のために?」と疑問を持ち「基礎体力が必要かも」とやっと思ったのです。
思ったときには修了公演もアッと言う間に終わっていて、このままじゃ舞台に上がる価値のない俳優だ。
と目が覚め、もちろんこのまま終わるわけにはいきません。
そのまま2年目を希望しました。
よく、「なんで劇団員を希望にしなかったの?」と聞かれますが、少人数でここまでしっかり見てもらえるシステムは他にはないと思えたからです。
そして2年目をやった価値はあったか・・・ もちろん、ありました。
役者には永遠に基礎は付き物ですが、私は山の手事情社を研修生で終え他の稽古場にお邪魔しても自分らしさをぶつけられるようになりました。
怖くないんです。その場で会ったばかりの人にも食らいつけるようになりました。
もし、役者として仕事をしていくなら出来て当然の事だと思います。
研修生システムは自分に足りない物に気づかせてくれる場所です。
少しでも今自信がないなら騙されたと思って体験して欲しいと思います。
2010年度研修生 御影 桃香