稽古場日誌

ニュージェネレーション(体験談)研修生 2005/03/31

年間ワークショップ参加者の体験談/土肥圭史

山の手事情社の稽古で「歩行」というのがある。
山の手事情社の《四畳半》という演技スタイルにおいては、アクティングエリアにたどりつくまでの重要なものだ。自分が研修生だったときには、歩き出す前「その一歩を大事にしろ」とよく言われたものだ。
現在、僕は演劇に限らず、舞踏もやっているが、そこでも「一歩目を大事に」と言われ、僕には同時に研修生だったときのエチューダーの声が聞こえてくる。
振り返ると、舞台芸術に関わるための一歩が山の手事情社の研修生だったかもしれない。
進んでしまったらもう止まらない一歩。じっと両足でたっていたところを背中を押されてか、何かに惹かれてか、もしくは自らの意志かもしれないこの一歩がこの一年にはあると思います。

2004年度研修生 土肥 圭史

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