稽古場日誌
全6回の講座はいよいよ最終日となり、発表会がおこなわれました。
参加者のお知り合いの方や、稽古場のご近所の方をお呼びしてご覧いただきました。
これまでの講座でおこなったものを、コンパクトにまとめてお見せしています。
倉品のご挨拶と説明から始まりました。
劇団山の手事情社のこと、倉品個人活動のこと、《山の手メソッド》のこと、そして、この発表会の全体の流れに、ストーリーはない、ということ。
「説明しよう 、構成演劇とは、
うーんと考えて、私たちが作り出したシーンをつなげて作りました、
あらすじはありません、ボケーッとみて下さい、
あたなの心にふりつもるように、何かが残るはずです」
この言葉は、講座の1回目に取り組んだ「サインネーム」を使って、一人一区切りの言葉と体で表現されました。
その他には、山の手事情社のワークショップでは、おなじみ、《ショート・ストーリーズ》、《漫才》をお見せしました。
このメニューの面白いところは、おこなう人それぞれのドラマが作られ、その方々の魅力があふれ見えてくるところです。
今回も、この年代の女性ゆえの、この地域だからこその魅力が見える内容となりました。
講座の参加者であり、 発表会の演者である女性たちは、演劇とご縁がなかったり、あるいは観る側だった方がほとんどです。
よく言われることですが、「観ている側からすると、面白そう、やれそう」と感じても、実際に演じる側、みせる側となると、大きな違いがそこにはあります。
その「大きな違い」に一歩踏み込んだ今回の体験は、とても貴重な時間になったのではないでしょうか。
毎週水曜日におこなってきたこの講座。
また、どこかでお会いできることを楽しみにしています。
小笠原くみこ